十紀夫語録

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デヴィッド・レイブマンの偉大な功績

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先日「TABギタースクール創立20周年記念ライヴ・シリーズ」のVol.1として、フランスのミッシェル・オーモンの来日ライヴが無事終了したばかりですが、年が明けたら早々にそのVol.2として、デヴィッド・レイブマンとのツアー(1/6〜10)が始まります。その昔は「デイヴ・レイヴマン」と愛称で呼ばれることが多かったのですが、このところは作品などでも「デヴィッド」の表記で統一されているようです。

さて、このレイブマン氏、若いギター弾きの中にはあまり馴染みがない方もいるかも知れませんが、実はフィンガーピッキングの歴史において非常に重要な役割をした方なんです。1950〜60年代のアメリカのフォーク・リバイバルでルーツ・ミュージックが見直されるようになり、それと共にアコースティック・ギターが若者たちに身近な楽器となったその頃、レイブマンは当時のギター・ミュージックの可能性のはるか先に挑んでいたのでした。それは、20世紀初頭に流行ったピアノ音楽の「ラグタイム」やストリング・バンドで弾かれた「フィドル・チューン」をギターに置き換える試みでした。

レイブマンのアレンジは、ステファン・グロスマン、エリック・シェーンバーグ、デヴィッド・ブロムバーグ、ロリー・ブロックといった、当時の新進気鋭のギタリスト達に非常に大きな影響力を持ちました。スコット・ジョップリンの「Maple Leaf Rag」やダラス・ストリング・バンドの「Dallas Rag」を、ギター1本でレイブマンが弾くのを初めて目の当たりにしたとき、ステファン・グロスマンは本当にびっくりしたそうですよ。それが1961年のことといいますから、まさに「ラグタイム・ギターのパイオニア」といっていい存在なんです。レイブマンに教わった「Dallas Rag」をその後ステファンが十八番にしているのは、皆さんもご存じのところだと思います。

レイブマンと彼のいとこのエリック・シェーンバーグの合作で、ギタリストにとって歴史的名盤として知られる『The New Ragtime Guitar』が出たのは、実際にはそれよりかなり後で1971年です。それでも、スコット・ジョップリンのピアノ・ラグが脚光を浴びるきっかけを作った映画『スティング』の公開(1973年暮れ)よりも前なんですよ! ジャケット写真の右側がレイブマン。

私はアメリカで何度かレイブマン氏にお会いしていますが、紳士的でとても大らかな素敵な方ですよ。そんな彼を招いて、TABの20周年記念としてライヴを開催できることをとても光栄に思います(ツアーの詳細)。是非、この機会にライヴ会場に「伝説」を見に来てください。前売りチケットは、TABネットショップで扱っていますので、お早めにどうぞ! 近年の映像を2曲ほど下にアップしておきます。『The New Ragtime Guitar』から40年も経ていますので風貌は別人?!(笑)ですが、まだまだ元気! 相変わらずハードに指を動かして、素敵なラグタイム音楽を聴かせてくれます。

「Nola」<p><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://blog.tokiouchida.com/?p=1129">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

「Ragtime Oriole」<p><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://blog.tokiouchida.com/?p=1129">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

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