十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

Flower

Archive for the ‘ギター・テクニック関係’ Category

YouTubeに久しぶりに動画をアップ!

皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

実は昨年の暮れに携帯電話(iPhone)を落とすという大失態を演じてしまいました。過去にも酔っ払ってなくしたことがあり、今回が二度目とあって正月はかなり凹んでいました。落とした可能性がある複数の場所や道は何度も探したし、パソコンからiCloudのアプリで「iPhoneを探す」をやっても見つからず、もう打つ手なし。携帯にしか入れてない情報や高得点をあげていたLINEゲーム“ポコパン”のデータも全部消えてしまうんだなあ…と諦めかけていたところ、なんと昨日警察署から「携帯電話拾得のお知らせ」が届きました。早速引き取りに行き、無事手元に戻りました。拾ってくれて警察に届けてくれた方、心から感謝です! 本当に助かりました! 右の写真は、「携帯が出てきますように」と願掛けした近所の八重垣稲荷神社へのお礼参り。右手には見つかったiPhoneが。

携帯が見つかり、ようやく年が明けた気分になりました。ポコパンも復活したし(笑)携帯が出てきたことで何か気持ちが前向きになり、普段はあまり動画を撮ったりとかしない無精な私ですが、自宅で久々に動画を撮ってYouTubeにアップしました。昨年キングレコードからリリースしてもらったCD『どこかで春が』に収録した曲から「竹田の子守唄」「朧月夜」「からすの赤ちゃん」「通りゃんせ」の4曲です。CDや楽譜集の購入を検討されている方は参考にしていただければ幸いです。楽譜集で練習されている方も運指の参考になると思います。では、楽しんで下さい。

さて、新年最初のライヴは九州の佐賀です。昨年11~12月の九州ツアーで佐賀には伺うことができなかったのですが、1/14(土)に島村楽器イオンモール佐賀大和店の店内Aスタジオにてライヴ開催いたします(詳細はこちら)。皆さんのご来場、お待ちしております! その翌日には、島村楽器イオンモール筑紫野店イベントホールで開催される「Fingerpicking Day 2017 九州予選」にゲスト出演します。今年も老体に鞭打って頑張りますので、皆さんどうぞよろしくお願いします(笑)。

<『どこかで春が』発売記念ライヴ&トーク>
1/14 (土) 島村楽器イオンモール佐賀大和店
<Fingerpicking Day 2017 九州予選ゲスト出演>
1/15 (日) 島村楽器イオンモール筑紫野店イベントホール

ラグタイム・ギター講座とポーさん登場!

西荻Acoustic Cafeで開催された“カルチャーカフェ”の第2回「ラグタイム・ギター講座」、無事終了いたしました。今回も早い段階で“Sold Out”が出て、本当にありがたいことです。ラグタイム音楽の歴史、ギターで弾くラグの歴史とスタイル、ラグタイム・ギターのテクニック講座…など、プロジェクターで参考写真をご紹介しながらの解説と実演で、昼間の3時からの2時間半のアカデミックな(?)ライヴ&トークとなりました。ご来場の皆さん、お店のスタッフの皆さん、どうもありがとうございました! ライヴの様子の写真です(↓)。

 

途中、ちょっとしたハプニングがあって、“ピーッ”という謎のノイズが発生。PA関係の電源を切っても、空調を切っても、なぜか消えないこの音。まったく原因が分からず「宇宙人からの信号ではないか」とまで話が行ったところで、原因が判明。なんと、私がいつもステージの進行を確認するために機材の横に置いている時計から出ていたではありませんか。こんな音、これまで鳴ったことなかったのに…。皆さん、お騒がせしてすみませんでした。

実はこの日、私にとっては、もっと大きなサプライズがありました。昨年10月にアメリカのミシシッピー州グリーンウッドで開催された「ロバート・ジョンソン生誕100周年フェスティバル」に、私が参加したことはこのブログでもご紹介しましたが、なんとその主催者のWABGラジオ代表ジェイムス・ポー氏が突然ご来場されたのです!「な、なんでポーさんがここに?!」。一緒にご来場した保科さんも私を驚かせるために内緒にしていたのでした。いやはや、驚くといったレベルを超越して、目ん玉が落ちそうになりました(笑)。びっくりしたなあ、もう! ポーさんは、この日のラグタイム講座をラジオで実況中継してくれました(↓左写真)。また、ミシシッピーのWABGラジオ局に飾ってあった星条旗を、私へのお土産に持ってきてくれました!(↓右写真)ありがとう〜!

 

ライヴ終了後は、打ち上げで「風神亭」へ。実はこのお店、私の姉夫婦が経営している居酒屋で、西荻窪に開店して30年になる老舗です。オープンの頃は夫婦でお店に出ていて、私もふらっと遊びに行ったときに手伝わされた記憶があるなあ(笑)。なんとポーさん、日本酒好き。下の右写真は、オープン以来の名物料理「シャシュリーク」。客席で焼いた肉を切り分けてくれます。ポーさんもとても美味しいと大喜びでした!

 

打ち上げ参加メンバーと、西荻窪駅前で記念写真(↓)。撮影はTAB女将おハル。アカデミックな昼間のライヴ&トーク、置き時計の暴走、衝撃のポーさん登場、楽しい打ち上げ…事多きこの日、忘れられない1日となったのでした

カントリー・ブルース・ギター講座

西荻窪の「Acoustic Cafe」でのライヴ&トーク「カントリー・ブルース・ギター講座」無事終了しました。ありがたいことに、ご予約の段階でSold Outになっていました。たくさんのご来場ありがとうございました!

西荻窪は、私が19才で上京したときに、姉が住んでいたこともあって、よく遊びに行った街で、とても馴染みのあります。また、「Acoustic Cafe」は、今から18年前に私がリットーミュージックから出したCD付き教則本「リアル・アコースティック・ギター/カントリー・ブルース」(現「カントリー・ブルース・ギター」)の編集を担当してくれた深栖さんをはじめ、黒沼さん、小林さんが3人で始められたお店です。時を経て、思い出深い西荻窪で、このような形でご一緒できることに何となく運命的なものも感じてしまいます。

今回は、ミシシッピーからの帰国後の初のライヴでもあり、演奏やテクニック解説の他に、向こうで撮った写真もたくさんプロジェクターで紹介しました。3時間にわたる長丁場でしたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

なお、今回のライヴ&トーク「カントリー・ブルース・ギター講座」は、Acoustic Cafe「カルチャーカフェ」シリーズの「打田十紀夫/フィンガースタイル・ギター」の第一回目で、このあとも「オープニング・チューニング」「ラグタイム・ギター」「ボトルネック・スライド奏法」などをテーマに取り上げる予定です。次回の日程は現時点では決まっていませんが、私のHPのライヴ情報をまめにチェックしてくださいね。

ブルース&ソウル・レコーズ 第100号!

今年は、ロバート・ジョンソンの生誕100周年。ということで、ブルース・インターアクションズ発行の『ブルース&ソウル・レコーズ誌』では、6/25発売の号でロバート・ジョンソンの特集をドーンと組んでくれています。しかもこの号は同誌の第100号というから、なんたる因縁!

この号では、私もロバジョンが影響を受けたであろうブルースマンの奏法分析&採譜を9ページにわたって担当しています。スクラッパー・ブラックウェル、ロニー・ジョンソン、スキップ・ジェイムス、ブラインド・ブレイクを取り上げました。他にも、戦前ブルースの真の“音”を探求する菊地明氏によるロバート・ジョンソンの音源検証など、興味深い記事が満載ですよ。付属CDには、ロバジョンと時代を共有した関連性の高いブルースマンの音源20曲が収録されていて、1,680円! これはもうゲットンしないと! 皆さん、書店にレッツゴー!

売れっ子レスラーみたい?

今月の中旬に発売になったシンコーミュージックMOOK「アコースティック・ギター・ブック32」に、「打田十紀夫2年ぶりのアメリカ・ツアー」と題して、10月のアメリカ遠征の様子が、日記形式で紹介されています。向こうでのステファン・グロスマンとのライヴやワークショップ、あるいはオフでの珍道中などを4ページにわたって書きました。興味深い写真もたくさん掲載されていますよ。また、そのMOOKに付属のDVDでは、今話題の折りたたみギター「Voyage-air Guitar」の“組み立て→デモ演奏→折りたたみ”のパフォーマンスも、私が担当しています。アコースティック・ギターが折りたためるという、なんともびっくりのギターですが、演奏性やサウンド・クオリティも高い注目のギターですよ(※デモ演奏のところで、曲のタイトルのテロップが「Mississippi Blues」と出てますが、正しくは「Pig Meat Strut」です)。

雑誌といえば、月刊「プレイヤー」誌に長年にわたって連載されてきたウッディ・マンの「Fingerstyle Blues」セミナーが最終回を迎え、今月末(12/29)発売の2月号からそれを引き継いで私が新しく連載を担当することになりました。「Fingerstyle Tips」というタイトルで、フィンガースタイル・ギターを弾く上で参考になるアイディアやテクニック、エクササイズ、フレーズなどを毎月ご紹介していきます。毎号1ページの連載ですが、初心者の方からある程度やってきた方まで、ギターを弾く方に幅広く参考になるページになればいいなあと思っています。どうぞよろしくね! 雑誌が発売になったら、プレイヤー誌のウェブサイト「Player On-Line」で、その連載ページで紹介した譜例の音源も聴けるようになるはずです。記念すべき第一回目は「パターン・ピッキングを用いての右手親指の独立演習」をテーマに、フィンガーピッキング初心者の方にも役立つベーシックな演習を取り上げましたよ。

それから、季刊で発行されているリットーミュージックMOOK「アコースティック・ギター・マガジン」では、創刊以来「アコースティック・ブルース・ギター講座」の連載を担当しています。こちらは見開き2ページの連載(音源も付属CDに収録)で、このところ、オープン・チューニングを用いたボトルネック・スライド奏法にスポットを当てていますが、次号「アコースティック・ギター・マガジン47」から「レギュラー・チューニングでのスライド」をご紹介する予定です。次号の発売は1ヶ月後の1/27ですが、こちらもどうぞお楽しみにね!

以上、三大音楽誌での掲載情報でしたが、これって、プロレス的に言えば、全日・新日・ノアと各メジャー三団体を渡り歩いている「売れっ子レスラー」ということになるのかな、私も。メインは張ってないけどね(笑)。

スライド・ギター・クリニック

先週の土曜日(8/7)に、池袋イケベ楽器4FのOMスタジオで、National & モリダイラ楽器プレゼンツ「スライド・ギター・クリニック」が開催されました。暑い中ご来場の皆さま、どうもありがとうございました!

クリニックといってもライヴ&トーク形式で、デモ演奏もいろいろ絡めながらボトルネック・スライド・ギターのテクニックやリゾネーター・ギターの可能性を解説しました。この日ばかりは、ナショナル・ギター(Style-N)がメインで大活躍。スライド奏法の他に、ナショナルでは滅多にしないレギュラー・チューニングに合わせてのフィンガーピッキング・ナンバーも弾いちゃったくらいですから。モーリスSC-171Uを用いての演奏もはさみましたので、リゾネーター・ギターと通常のアコースティック・ギターのサウンドの比較もできたのではないでしょうか。参加された方が、これを機にリゾネーター・ギターにも興味を持っていただけたらうれしいです。もちろん、私の教則DVD『まるごと1本!ボトルネック・スライド・ギター』や愛用のスライド・バー“Giant Bone Bar”のご紹介も、ちゃっかりとさせてもらいましたよ(笑)。

終了後、お隣にある、イケベ楽器アコースティック・ギター専門店Brown Guitarsにもお邪魔しましたが、興味深いギターがいっぱいで、いつまでもいたくなるような素敵な空間でした。ナショナル・ギターも欲しくなりそうなのが何本も。。。クリニックでも展示していた、ウッド・ボディのトライコーンなどは、色んな場面で活用できる可能性を秘めていると思います。新品なのに、ちょいキズということでアウトレット品としてかなりお安くなっていて、これは絶対お買い得ですよ! 興味ある人はBrown GuitarsのHPでチェックしてみてください。

鬼才、ダック・ベイカー6月来日!

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いよいよ来月6月は、ダック・ベイカーの来日です! 海外の凄腕ギタリストを招聘するというTAB主催コンサート・ツアーですが、ダックはなんと記念すべき第1回目(1998年4月)のギタリストだったんですよ。そして今回が、実に7回目の来日ですから、私のダックに対する敬愛の念がどれほどのものか分かってもらえると思います。音楽評論家のピーター・バラカン氏も惚れた、ダック・ベイカー。ここで、今一度その魅力を紹介しましょう!

私がダックを知ったのは、20代の前半の若い頃(1978~79年頃)でした。当時、ステファン・グロスマンがプロデュースしていたキッキング・ミュール・レコードの看板ギタリストとして、すでに数枚アルバムをリリースしていましたが、聴くたびに「なんでそんな風に弾けるの?!」って唸っていました。カントリー・ブルースマン達のプレイと同様、ステファンをはじめとするキッキング・ミュール・アーティストをコピーしまくってギターを学んでいたその当時、ダックのフィンガーピッキング・アプローチは私の中でかなり大きな興味の対象でした。

フィンガースタイル・ジャズのオーソリティであるダックですが、彼の場合、ジャズを単に素材として扱う“ポピュラー・ギター”ではなく、インプロヴィゼーションを必ずフィーチャーしているのが特徴。それも、コード・ソロや単音弾きが主体の一般的なジャズ・ギターとは異なり、ベース・ラインも同時に弾きながらのフィンガーピッキングでのアプローチです。ダックが、スウィングの名曲「Sweet Georgia Brown」を弾いている動画を張っておきます(↓)。アドリヴは、毎回違うので、とにかくライヴでの臨場感は格別ですよ。

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ジャズと並んで、ダックの重要なレパートリーのひとつが、ケルティック・ミュージック。アイルランド、イングランドなどに伝わる伝承音楽で、今日では世界的にかなりポピュラーになったジャンル。もともとは、フィドル、アイリッシュ・ハープ、バグ・パイプなどで、決してギター・ミュージックではなかったのですが、ダックはいち早くアコースティック・ギター1本での表現に着手し、膨大なアレンジと録音を残しています。ターロウ・オキャロランの名曲「Sheebeg and Sheemore」をダックが弾く動画がこれ(↓)。ハープのサウンド効果を出すクロマチック奏法やカウンターポイント・ラインなど、大きな手をストレッチしてのプレイは、まさにダックの真骨頂です。

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これらの動画ではナイロン弦ギターを弾いていますが、ライヴではもちろんスティール弦のアコースティック・ギターも弾きますよ。是非、生でその素晴らしいプレイに接してください!(ツアーの詳細こちら

スタンブリング・ベース

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私がギターを始めたのは、19才の時でした。大学に入った春、すぐに5月病になった私は、“流し”になろう!とギターを始めたのでした(笑)。飲み屋街などでギターを抱えてお店を回り「お客さん、一曲いかがですか?!」と歌を披露するあの“流し”です。今はもう見かけなくなりましたねえ。おっと、私が演歌歌手志望だったことは封印した過去でした(笑)。ま、そんな中、なにげに買ったギターの本に載っていたステファン・グロスマンの影響で、いつのまにかフィンガーピッキング、カントリー・ブルースの世界にどっぷりになった訳です。当時(1970年代後半)はビデオもなく、LPなどは海外のレコード会社から取り寄せたりし、来る日も来る日もレコードから耳でコピーしてました。懐かしいなあ。

そんな中で私がハマったギタリストのひとりが、1920〜30年代に活躍したブルースマン、ブラインド・ブレイクでした。彼のラグタイム・ブルースのグルーヴ感たるや半端じゃなく、何度聴いても惚れ惚れします。そのサウンドの秘密のひとつが、“バドン・バドン”と小気味よく決める彼の“スタンブリン グ・ベース”。二十代前半の多感な時期に、四畳半のアパートに籠もって、来る日も来る日もブレイクのサウンドに近づけるように、練習に明け暮れたもんです(う、けっこう暗い青春かも…)

先日(5/8)島村楽器奈良店で開催されたスタジオ内「ライヴ&トーク」の開演前に、いつも応援してくれている大阪の nogunoguしんちゃんのリクエストで、そのスタンブリング・ベースをゆっくり披露した映像をYouTubeに上げました(↓)。彼はいま頑張って練習しているとのことですが、ちょっとは参考になったでしょうか。

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「スタンブリング・ベース」というネーミングは、私の師匠のステファ ン・グロスマンが付けたものです。親指が隣の弦につまずくような感じから、名付けたのでしょう(Stumble=つまずく)。ステファンの弟子である私は、そのネーミングを昔からギター雑誌や教則本で使ってきましたから、国内では結構その名前が定着したと思います。ちなみに、ウッディ・マンは「ドラッギング・ベース」(drag=引きずる)、ボブ・ブロズマンは「ダブル・ベース」と呼んでいます。なるほど、それぞれ説得力のあるネーミングですね。ブラインド・ブレイク本人は、決して名前など付けていなかったでしょうし、体から湧き出るがごとく自然と身に付けたテクニックだったに違いありません。

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