十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

Flower

Archive for 12月, 2010

売れっ子レスラーみたい?

今月の中旬に発売になったシンコーミュージックMOOK「アコースティック・ギター・ブック32」に、「打田十紀夫2年ぶりのアメリカ・ツアー」と題して、10月のアメリカ遠征の様子が、日記形式で紹介されています。向こうでのステファン・グロスマンとのライヴやワークショップ、あるいはオフでの珍道中などを4ページにわたって書きました。興味深い写真もたくさん掲載されていますよ。また、そのMOOKに付属のDVDでは、今話題の折りたたみギター「Voyage-air Guitar」の“組み立て→デモ演奏→折りたたみ”のパフォーマンスも、私が担当しています。アコースティック・ギターが折りたためるという、なんともびっくりのギターですが、演奏性やサウンド・クオリティも高い注目のギターですよ(※デモ演奏のところで、曲のタイトルのテロップが「Mississippi Blues」と出てますが、正しくは「Pig Meat Strut」です)。

雑誌といえば、月刊「プレイヤー」誌に長年にわたって連載されてきたウッディ・マンの「Fingerstyle Blues」セミナーが最終回を迎え、今月末(12/29)発売の2月号からそれを引き継いで私が新しく連載を担当することになりました。「Fingerstyle Tips」というタイトルで、フィンガースタイル・ギターを弾く上で参考になるアイディアやテクニック、エクササイズ、フレーズなどを毎月ご紹介していきます。毎号1ページの連載ですが、初心者の方からある程度やってきた方まで、ギターを弾く方に幅広く参考になるページになればいいなあと思っています。どうぞよろしくね! 雑誌が発売になったら、プレイヤー誌のウェブサイト「Player On-Line」で、その連載ページで紹介した譜例の音源も聴けるようになるはずです。記念すべき第一回目は「パターン・ピッキングを用いての右手親指の独立演習」をテーマに、フィンガーピッキング初心者の方にも役立つベーシックな演習を取り上げましたよ。

それから、季刊で発行されているリットーミュージックMOOK「アコースティック・ギター・マガジン」では、創刊以来「アコースティック・ブルース・ギター講座」の連載を担当しています。こちらは見開き2ページの連載(音源も付属CDに収録)で、このところ、オープン・チューニングを用いたボトルネック・スライド奏法にスポットを当てていますが、次号「アコースティック・ギター・マガジン47」から「レギュラー・チューニングでのスライド」をご紹介する予定です。次号の発売は1ヶ月後の1/27ですが、こちらもどうぞお楽しみにね!

以上、三大音楽誌での掲載情報でしたが、これって、プロレス的に言えば、全日・新日・ノアと各メジャー三団体を渡り歩いている「売れっ子レスラー」ということになるのかな、私も。メインは張ってないけどね(笑)。

デヴィッド・レイブマンの偉大な功績

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先日「TABギタースクール創立20周年記念ライヴ・シリーズ」のVol.1として、フランスのミッシェル・オーモンの来日ライヴが無事終了したばかりですが、年が明けたら早々にそのVol.2として、デヴィッド・レイブマンとのツアー(1/6〜10)が始まります。その昔は「デイヴ・レイヴマン」と愛称で呼ばれることが多かったのですが、このところは作品などでも「デヴィッド」の表記で統一されているようです。

さて、このレイブマン氏、若いギター弾きの中にはあまり馴染みがない方もいるかも知れませんが、実はフィンガーピッキングの歴史において非常に重要な役割をした方なんです。1950〜60年代のアメリカのフォーク・リバイバルでルーツ・ミュージックが見直されるようになり、それと共にアコースティック・ギターが若者たちに身近な楽器となったその頃、レイブマンは当時のギター・ミュージックの可能性のはるか先に挑んでいたのでした。それは、20世紀初頭に流行ったピアノ音楽の「ラグタイム」やストリング・バンドで弾かれた「フィドル・チューン」をギターに置き換える試みでした。

レイブマンのアレンジは、ステファン・グロスマン、エリック・シェーンバーグ、デヴィッド・ブロムバーグ、ロリー・ブロックといった、当時の新進気鋭のギタリスト達に非常に大きな影響力を持ちました。スコット・ジョップリンの「Maple Leaf Rag」やダラス・ストリング・バンドの「Dallas Rag」を、ギター1本でレイブマンが弾くのを初めて目の当たりにしたとき、ステファン・グロスマンは本当にびっくりしたそうですよ。それが1961年のことといいますから、まさに「ラグタイム・ギターのパイオニア」といっていい存在なんです。レイブマンに教わった「Dallas Rag」をその後ステファンが十八番にしているのは、皆さんもご存じのところだと思います。

レイブマンと彼のいとこのエリック・シェーンバーグの合作で、ギタリストにとって歴史的名盤として知られる『The New Ragtime Guitar』が出たのは、実際にはそれよりかなり後で1971年です。それでも、スコット・ジョップリンのピアノ・ラグが脚光を浴びるきっかけを作った映画『スティング』の公開(1973年暮れ)よりも前なんですよ! ジャケット写真の右側がレイブマン。

私はアメリカで何度かレイブマン氏にお会いしていますが、紳士的でとても大らかな素敵な方ですよ。そんな彼を招いて、TABの20周年記念としてライヴを開催できることをとても光栄に思います(ツアーの詳細)。是非、この機会にライヴ会場に「伝説」を見に来てください。前売りチケットは、TABネットショップで扱っていますので、お早めにどうぞ! 近年の映像を2曲ほど下にアップしておきます。『The New Ragtime Guitar』から40年も経ていますので風貌は別人?!(笑)ですが、まだまだ元気! 相変わらずハードに指を動かして、素敵なラグタイム音楽を聴かせてくれます。

「Nola」<p><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://blog.tokiouchida.com/?p=1129">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

「Ragtime Oriole」<p><em>There is embedded content here that you cannot see. Please <a href="http://blog.tokiouchida.com/?p=1129">open the post in a web browser</a> to see this.</em></p>

新店「もつの屋」!

最近、TAB事務所の近所(幡ヶ谷駅の上)にカウンターだけの小さいラーメン屋さんが開店しました。その場所自体は決して悪くないのですが、家賃が高いのか、なぜかお店が長続きしなくて、これまでに結構コロコロお店が変わっています(なかには数ヶ月しか持たなかったお店も…)。天丼屋だったり立ち飲みのバーだったりしたこともあるのですが、ここ数年はラーメン屋さんが入ることが多くて、今回のそのお店「もつの屋」で4連続ラーメン屋です。

開店から10日ほどの間に、私はすでに7〜8回も行っていて…、そう、かなりの頻度で行っているということですね。早くも全メニューを食べましたが、あっさりした塩ラーメンの上に牛もつ煮込みが載っている「塩もつラーメン」がオススメ。この店は続いて欲しいなあ。。。頑張って通わなきゃ!

そんな中、昨日はその「塩もつラーメン」に「もつ」を載せ忘れられるハプニングが! ネギや岩ノリをトッピングで頼んだから、いろいろゴチャゴチャ載り過ぎてて、忘れたんでしょうね。もちろんちゃんと指摘して別皿で出してもらいましたよ。多めにサービスしてくれたから、かえってラッキーかも! あ、痛風にはよくないか…。

で、ふと思い出したのが、ちょっと前のこと、深夜に「すき家」で「食べラー・メンマ」を頼んだときに、「食べるラー油」を載せ忘れられたことがありました。つまり、ただのメンマが出てきたんです。そのときは、こっちも酔っぱらってたから、食べ終わってから気づいたんです。でも、バイトのその女の子が可愛いかったから、そのまま許しちゃったなあ(苦笑)

浜松&静岡でのライヴ&トーク終了!

12/18&19の静岡県の島村楽器2連戦ショート・ツアー(イオン浜松市野店と静岡パルコ店)から無事戻りました。ご来場の皆さん、お店のスタッフの皆さん、どうもありがとうございました!

ライヴ&トークで「イオン浜松市野店」に伺うのは2年ぶりです。前回もご来場くださり、さらに比較的近くの「プレ葉ウォーク浜北店」で昨年開催したときにもご来場くださった方が何人もいらっしゃいました。ひえ〜うれしい〜! 何度も足を運んでくれて感謝感激です。ご来場の皆さん、本当にありがとう! 下の写真は、いつも応援してくれている佐助クンとプロレスごっこしているところ。初めてコブラツイストをかけたという割りには、なかなか堂に入っているなあ。

終了後は、かなりローカルな遠州鉄道で、浜松まで移動。実はこの前日まで、てっきり翌日開催の静岡への前ノリのスケジュールだと勝手に思い込んでいて、先月ライヴでお世話になった「LIVING ROOM」へ飲みに行くことにしていたのですが、島村楽器さんから届いた行程表を見たら、泊まりが浜松になっていました。マスター、飲みに行けなくて申し訳ない。。。う、かくなる上は、浜松で一杯やるしかないなと浜松の名物を急きょチェック。

浜松といえば「鰻」は当然なのですが、先ほどコブラツイストをかけてくれた佐助クンの話では、「浜松餃子」なる名物があるというではありませんか。興味を持った私は、浜松駅の近くで、店先に大きく「浜松餃子!」と出てる居酒屋を見つけ突入。佐助クンから聞いていた情報では、円形に並べた鉄鍋餃子の真ん中にもやしが載っているとのことでしたが、私が入った居酒屋のそれはごく普通の餃子でした。ただ、確かにもやしは載っていましたねえ(真ん中ではなく、お皿の端にですが。。。)。下の写真が、私の食べたその「浜松餃子」。

翌日は、島村楽器「静岡パルコ店」でライヴ&トーク開催。先月の「LIVING ROOM」ライヴにご来場くださった方も何人か来てくれて、ホントありがたいことです。ライヴハウスでの夜のステージと、島村楽器さんのスタジオでの昼のライヴは、それぞれ違う味わいがあると思うので、今回も楽しんでいただけたと思います。たくさんのご来場、ありがとうございました。下の写真は、店頭に飾ってあったポスター(左写真)と、この日のライヴ&トークの様子(右写真)。

終了後に東京に戻るスケジュールでしたので、TABの事務所に戻るまでアルコールはお預け。なんせ、ギター3本と機材を運んでいるので、アルコールが入るとツライですからね。でもその分、東京に戻って、ひとり打ち上げではじけましたよ〜!

ミッシェル・ライヴの写真ページ、
アップしました!

師走で何かと慌ただしい毎日ですね〜。私も、今週末に浜松と静岡に出かける他は演奏関係でのスケジュールは入っていないのに、レッスン・打ち合わせ・原稿・飲み(笑)…などいろんな予定に追われています。そんな中、先日開催した「ミッシェル・オーモン Live in Japan 2010」の写真&コメントのページをアップしました。ライヴにいらっしゃった方も、いらっしゃれなかった方もどうぞご覧ください(→こちら)。

いまヨーロッパは寒波の影響で大雪だそうで、ミッシェルは日本に来るときにパリの空港でほぼ一日足止めを食らいました。ライヴに間に合わなかったらどうしようと、私も少しハラハラしましたが、旅行代理店で仕事をしている彼の息子さんが日本への別の便を手配してくれて、無事来日できました。帰りも、ドイツのフランクフルト経由でパリへ帰る便が欠航になって、空港でまたもや足止めを食らったそうです。

そんなトラブルはあったものの、日本滞在中はライヴの他にも、タカミネギターの工場を訪問したり、京都・奈良観光にも行ったり、旅を存分に楽しんでくれたと思います。スムーズに旅行してもらうために、ウチのおハルも、旅館やホテルの手配、電車のスケジュールの行程表などで、お手伝いしました。ミッシェルご夫婦には、2008年の私のパリ・ライヴでお世話になりましたので、私達としてはその時のお礼もしたかったのです。日本には「一宿一飯の恩義」(笑)という言葉がありますからね(実際は三泊もさせてもらいましたが)。

ところで、TABギタースクールは来年創立20周年を迎えます。ミッシェル・ライヴもその記念ライヴ・シリーズのVol.1として開催しました。Vol.2は1月の“ラグタイム・ギターのパイオニア”デイヴ・レイブマン初来日ツアーです。こちらもどうぞよろしくね! で、早速20周年のお祝いに、TAB生徒の高辻さんがこんな素敵なギターの模型を作ってくれました(左写真)。手作りです! 細かいところまでよくできていて、こんなのよく作れますね〜。ありがとうございます。TABの事務所に飾らせてもらいますよ〜。

飲みまくりの一日。
神田、そして六本木では!

ミッシェルとのライヴの翌日(12/4)は、お酒にどっぷりの一日でした。といっても、ミッシェルと飲んだわけではないんです。ミッシェルはその日、奥さんと水入らずで東京でのオフを楽しんでもらって、その間に普段なかなか足を運べないでいるお店に行こうということになりました。ウチのおハルとTAB生徒の星クンを誘い、まずは神田へレッツ・ゴー。まず焼き鳥屋さんで軽く一杯やった後、向かった先は「BAR folksy note」。私のライヴにもよく来てくれている上田さんがやられている素敵なショット・バーです。居心地のいい空間ですっかり和ませてもらいました。貸し切りの予定が入っているところを無理矢理入れてもらって、マスター、どうもスミマセンでした。

下の写真は、「folksy note」のマスター所有のギターで遊んでいるところ。

その後、いきなり六本木へ向かうことに。実はこの日、六本木の「hitomi」というダイニングバーで、プロレスラーの渕正信選手が一日店長をされることになっていて、プロレス・マニアとして血が騒いでしまったのです(笑)。先月、新潟行きの新幹線で偶然同じ車両(しかも通路を隔てて同列!)に乗り合わせて声をかけさせてもらったことをこのブログでも書きました(→ここ)が、渕さんはそのときのことを覚えていてくれました。まあ、ギター3本と機材のスーツケースを一人で運んでいる姿は、どう見てもちょっと異常ですから、印象を残すことができたのでしょうが。。。(苦笑)

お店に着いたとき、渕さんは、カウンターに座って顔見知りのお客さんと一緒に飲んでいたんですが、なんと、私は渕さんの横に座ることができたのです。馬場さんの設立した全日本プロレスの入門第一号の選手であり、世界ジュニアヘビー級の最強王者として長く君臨した渕選手と一緒にお酒を飲めるなんて、なんて幸せなことでしょう。馬場さんや鶴田さんのことをはじめ、プロレスのお話しも色々してくれて、プロレス・マニアの私としては最高に楽しい時間を過ごしましたよ〜。カウンターにいらしたお客さんが私と同郷(四日市出身)だったり、渕さんと行ったもう一軒のお店の女性がTABのある幡ヶ谷にお住まいだったり、なんとまあ奇遇な夜でした。でも調子に乗って飲み過ぎて、翌日頭ガンガン…。まだまだ修行が足りませんなあ。。。

全日本プロレスの渕正信選手と飲んでいる証拠写真で〜す!

ダイニングバー「Hitomi」の名物「わらじ大のロースト・ビーフ」。美味しかった!

Michel Haumont ライヴ、無事終了!

フランスからミッシェル・オーモンを招いて開催しました『Michel Haumont Live in Japan 2010』、無事終了いたしました。曙橋のバックインタウンにご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 皆さまのおかげで「TABギタースクール創立20周年記念ライヴ・シリーズ」の第一弾を無事盛況に終えることができました。

ミッシェルはさすがに長いキャリアを誇るギタリストだけあって、ヨーロッパを感じさせるエレガントな曲調のナンバーから、チェット・アトキンスやマルセル・ダディの影響を受けた華麗なギャロッピング・スタイルまで、様々なタイプのレパートリーを存分に披露してくれました。私もソロ演奏の他、最後に2曲一緒にセッションさせていただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。写真のページもいずれ作りたいと思いますが、とりあえずここでは2、3枚、挙げておきます。

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