十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

Flower

Archive for 6月, 2014

デイヴ・ヴァン・ロンク

Llewyna_Daviseもの凄く久しぶりに映画館で映画を見ました。いま話題になっている「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もない男の歌」です。なぜ映画館に行ってまで見る気になったのか、それは「デイヴ・ヴァン・ロンク」が関係していたからです。

この作品は、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録からインスパイアされてできた映画で、主人公のフォーク・シンガー、ルーウィン・デイヴィスは、デイヴ・ヴァン・ロンクがモデルになっているのです。もちろん脚色が入っているので、デイヴの伝記そのものではありませんが、フォーク・リバイバルの時期でもあった1961年のニューヨークを舞台に、自分の信じた音楽を歌い続けてもなかなか売れず、すべてがうまくいかないルーウィンを切なくも面白可笑しく描いた、なかなか面白い映画でした。

ボブ・ディランに大きな影響を与えたことで知られるデイヴですが、私の師匠ステファン・グロスマンの先輩格で、レヴァランド・ゲイリー・デイヴィスやミシシッピー・ジョンハートら再発見されたブルースマンとも交流がありました。また、“フォーク・シンガー”としてその時代の音楽シーンに貢献しただけでなく、“フィンガーピッキング”の分野でも非常に重要な先駆者的ギタリストでもあったのです。彼の発表した「St. Louis Tickle」の画期的なクラシック・ラグ・アレンジは、当時のギター・ファンの度肝を抜きました。私も毎日ギターばかり弾いていた20代の頃、彼の曲をよくコピーしました。

DaveVanRonk-workshop実はもう25年も前(1989年)、当時よく通った両国フォークロアセンターの国崎氏がデイヴ・ヴァン・ロンクを招聘し、そのときギター・セミナーも開催しましょうという急な話になって、当時の生徒さんや愛好家の方々に声をかけて参加者集めや楽譜の用意などで協力したのでした。探したら写真が出てきました。浜田隆史クンも参加してくれた一人でした。その時の練習曲は「Sunday Street」と「Stackerlee」だったと記憶しています。Dave-Tokioデイヴ・ヴァン・ロンクがファリー・ルイスに影響を受けたことを知っていた私は、「ファリー・ルイスTシャツ」を着てデイヴに会いました。「どこで手に入れたんだい?」と聞かれたので「ステファン・グロスマンにもらったんです」と答えたら、にこっと笑ってくれた表情を今でもはっきり覚えています。

デイヴ・ヴァン・ロンクは2002年に癌で65才の若さで亡くなりましたが、この映画をきっかけにまた彼の音楽が注目されたら嬉しいなあTABネットショップでも彼のDVDなど扱ってますよ(笑)。

6月に突入!

気が付いたらもう6月! ホント早いなあ。先日5/25には、すみだ産業会館サンライズホールで開催された「TOKYOハンドクラフトギターフェス2014」の10周年記念ライヴに出演しました。毎月連載しているプレイヤー誌の提供で1時間のソロステージを担当させてもらったのですが、なんと朝10時10分からの開演! 私のギタリスト人生の中で最も早い時間からのライヴでした(笑)。Morris SC-123U、Yokoyama Guitar、Shiozaki Guitar、National Resonatorの4本を使って演奏しました。早い時間からにもかかわらず、立ち見の方まで出るほどのたくさんの方にご来場いただき、心から感謝いたします。下は当日の写真です(左の写真はカメラマンの深町直幸さんが撮ってくれました)。
2014-5-25_1Exif_JPEG_PICTURE

5/31には、兵庫県高砂の「スタジオ・アジル」にてライヴを開催しました。数年前大阪ライヴにご来場くださった「じょっぴんや」のマスターのご紹介で実現する運びとなりました。新幹線で姫路まで、そこから山陽電気鉄道に乗り換えて高砂に到着。高砂という地名は、東京の葛飾区やさいたま市をはじめ全国的に多いようですが、こちらは立派な「市」です。ちょうどこの時期、市政60周年のイベントも開催されていて、先日ニュースになっていた「偽ふなっしー」が現れたのも高砂のイベントだったみたいです(笑)。「スタジオ・アジル」は、2014-5-31レトロでノンビリした“銀座商店街”のアーケードの中にありました。外の雰囲気とは一転して、お店の中にはお洒落な空間が広がっていて、いいムードでライヴをやらせていただきました。たくさんのご来場、本当にありがとうございました。右の写真は、オープン間もない店内の様子です。

6/1は、天満俊秀クンが主宰している「studio art point」でのTAB大阪校レッスン。真夏のような猛暑の中、皆さん熱心に通ってくださり、ありがとうございました。東京へ戻るその翌日は、天満クン&チエちゃんと今回4回目となる大阪のラーメン店「麺や紡」へ。2014-6-2_1常に全国ラーメン・ランキングで上位にいるという凄い店で、これまで3回とも2時間半並んでようやく食べれました。ラーメンの他に限定20食のつけ麺があるのですが、いつも私の前で売り切れになるので、今回は開店1時間前にお店に到着。が、しかし、すでにこの行列が!(左写真)

今回も炎天下の中、やはり2時間半待ちました。つけ麺は、なんとちょうど私達のところで“ラスト2杯”となっていました。天満クンとチエちゃんはつけ麺狙いの私に遠慮して(笑)ラーメンを注文したいとのことでしたので、今回ようやく食べられることに。私達の次に待っている人もどうもつけ麺を頼みたそうでしたが、ここは心を鬼にして「淡成つけ麺」と「熟成つけ麺」をダブルで注文2014-6-2_2右は2杯注文した証拠写真。いやー美味い!待った甲斐がありました。奇しくも次の方は私達の隣の席に座ったので、見せつけがましく美味しそうに食べて優越感に浸りました(ゴメンなさい! 笑)。実はこの他にキムチ丼も頼みました! もちろん完食、我ながら凄い食欲…(笑)。

次回のライヴ・ツアーは7月からで、和歌山、広島、北海道各地(旭川・富良野・苫小牧・釧路・帯広・小樽・札幌)、それにスケジュールに載せてない依頼演奏も何点か入っていて、全国を広範囲に飛び回ります。この6月はツアーを入れてないのですが、ゲスト参加レコーディング、新しい教則本、雑誌連載原稿…これらに時間を取られることになります。飲み会も色々入りそうだし(笑)。

You are currently browsing the 十紀夫語録 blog archives for 6月, 2014.