十紀夫語録

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2010春のツアー思い出話 最終回:高山編

福山・徳島・高知・米子・倉敷・奈良と回ってきた今回のツアーも、いよいよ高山で最終日(3/27)を迎えました。4本ものギターと機材をいろんなところへ運んではセッティングし、ライヴが終わったら片付けて、次の土地へ運んでまたセッティング…、これの繰り返し。ツアーは、まさに旅回りのテキ屋みたいな稼業ですね。そう、ミュージシャンなんて寅さんみたいな もんですな。私的にはプロレスの巡業と同じ感覚でやってます。全国いろんなところへリングを運んでは組み立て、試合が終わると解体して次の 開催地へ運んでまた組み立て…。まあ、私の場合ひとりでやっているので、プロレス団体に比べると規模はとんでもなく小さいですけどね。うっ、やっぱり寅さんか。

さて、前日の奈良からは、近鉄で京都に戻り、そこから東海道新幹線で名古屋へ行き、次に特急ワイドビューひだ11号に乗り換えて高山まで行きます。昨日に続いて2回の乗り換えです。“ワイドビュー”というだけあって、ひだ11号は窓が大きく眺めがとてもいいです。田舎ののんびりした風景は、ず~っと見ていても飽きません。これも旅の楽しみです。もちろん、駅弁を食べながらですけど(笑)。

観光地としても有名な飛騨高山。この日が土曜日ってこともあるのでしょうか、高山駅は人が多く、改札にも人が溢れていました。ここまで特にトラブルもなく来たツアーでしたが、ここで事件が発生! ギター4本を抱え、機材入りの重いスーツケースを引きずったまま、狭い改札を無理やり通ろうとしたせいで、スーツケースを倒してしまったんです。しかも、 取っ手に所にぶら下げてあったノート・パソコンが下敷きになる形で…。スーツケースの重さが半端じゃないんで、絶対何か(しかも、好ましくないこと)が起きたと直感しました。すぐにパソコンを取り出して開いてみると、あちゃ~、液晶画面のガラス に“ピシ・ピシ・ピシッ!”とかなり豪快なヒビが入っているではありませんか! ガラスは割れていても、パソコン自体は機能したのが、不幸中の幸いでした。“好事魔多し”と いう言葉がありますが、順調なときほど慎重にならないといけませんね。教訓を得ました。。。(実は、ガラスが割れたまま、今もそのパソコンで書いてます。 ちょっと危険な状態…)

さて、ツアー最終日の高山ライヴの会場は、昨年もお世話になったピッキン。 会場に到着すると、マスターの高原さんが変わらぬ笑顔で迎えてくれ、美味しいコーヒーを入れてくれました。ホッとする瞬間です。ピッキンは、アットホームな雰囲気という言葉がぴったりで、とても居心地のいいお店です。私もリラックスして楽しくライヴを務めさせてもらいました。ご来場の皆さん、どうもありがとうございました! ライヴ終了後は、高原さんの行き付けのお店でご馳走になった後、お知り合いがやられているカラオケ・スナックに連れて行ってもらって、私も久々に大熱唱。演歌歌手志望だった“封印した過去”を思い出し、ツアー最終打ち上げを楽しく過ごさせてもらいました。 マスター、本当にお世話になりました!

春のツアーの楽しかった思い出を7回にわたって連載で書いてきましたが、書きながら、「私はいろんな方々に支えられているんだなあ」とつくづく感じました。お世話になった関係者の皆さま、ご来場の皆さん、今回も本当にありがとうございました。そして今後もどうぞよろしくお願いします。

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