十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

Flower

懐かしの激レアグッズ発見!

先日の「サウンドメッセ in 大阪」に、昔からずっと応援してくれてるしんちゃんが「これ懐かしいでしょ!」と、“TAB10周年記念団扇”を持ってきてくれました。私がTAB Ltd.を立ち上げてから10周年を迎えた2001年(平成13年)に、記念グッズとして作った団扇なんです。確か販売したのではなく、TABの通販を申し込んでくれた方へオマケで付けたり、10周年記念ライヴに来てくれた方へ配ったと記憶しています。何せ今から23年も前にその年だけの記念品として作ったグッズだし、その後も私は数々の大騒動のなか人生を歩んできている(笑)ので、あまりはっきりした記憶がないんです。とても懐かしい気持ちになりましたが、しんちゃんから略奪するわけにもいかず(笑)「大事に取っておいてね。自分はもうひとつも持ってないので」と伝えました。

ところが昨日、荷物整理をしていたTAB女将おハルの「あった〜っ!」という叫び声が! なんと“TAB10周年記念団扇”がひとつだけ発見されたんです! 団扇のオモテには、汽車の先頭車両の私を筆頭に、各車両にツアー開催のために招聘した海外のギタリストの皆さんの顔写真。各車両に、ステファン・グロスマン、ジョン・レンボーン(故人)、ダック・ベイカー、パット・ドノヒュー、ウッディ・マン(故人)、ボブ・ブロズマン(故人)、煙突からは、トム・ロング、浜田隆史クン、AKIが…。団扇のウラには、TABを立ち上げた1991年(平成3年)から10周年までの色んな出来事が列記されています。ちなみにTAB Ltd.ホームページの「TAB Ltd.の軌跡」ページには、その後今日(2024年)までの出来事も記載されています(昨年末の脳出血発症事件も!)。

この団扇を眺めて、つくづく色んなことがあったなぁと感慨に浸っています。自分の作品制作やライヴ活動だけでなく、雑誌の連載や特集ページ執筆、海外作品(VHSビデオ、CDなど)の日本語版プロデュース、ギター教室…など、当時は飲みに行く暇もないほど忙しかった記憶があります。市場活性化のために企画した海外アーティストのツアーでは、入国ビザを取得するのに特に大変な思いをしたことが思い出されました。その頃は私も若かったし、苦労しても先に繋がると信じて頑張れたんですねぇ。月日は流れて、私も65歳…世の中の諸々の状況も大きく変わりました。今後は大変なだけでなく、自分自身が楽しんでやっていけることを第一に考えたいと思っています。

この“TAB10周年記念団扇”、どれだけ作ったかも覚えていませんが、もしお持ちの方がいらしたら、大事にしてやってください。ただし、激レアグッズではあっても高値がつくことは絶対ないでしょうが(笑)。

サウンドメッセ in 大阪 2024

大阪南港のATCホールで5/11と5/12の二日間にわたって開催された「サウンドメッセ2024」に、今年も私が愛用するモーリス・ギターのデモ演奏で行ってきました。モリダイラ楽器ブースには、二日間ともたくさんの方がお集まりくださいました。皆さん、応援ありがとうございました!

デモ演奏の写真やミュージシャンや関係者の皆さんとの写真コメントと共にアップしましたので、ご覧くだされば幸いです。写真を撮り忘れた方もたくさんいましたが…。(写真:TAB女将おハル、モリダイラ楽器、ザビエル大村さん、コジーさん)

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(←)5/11の「サウンドメッセ」初日のモーリス・ギター・デモ演奏より、こちらは入場シーン。“ステージはリングだ”と常々言っている私、ご覧のように(エアー)ロープを跨いでリング(ステージ)に登場です!

(→)大きな会場で開催されるこういった楽器ショーでのブース・デモは、他のブースでの試奏やオープン・ステージからの音でなかなか大変です。でも、こういった仕事ももう何十年もやってきているので問題ないです。この写真のギターは、私のシグネチャー・モデルのひとつ、SC-145U。サイド・バックがホンジュラス・ローズウッド、トップがジャーマン・スプルースです。

(←)同じく、サウンドメッセ初日(5/11)のモーリス・ギター・デモ演奏より。たくさんの方にお集まりいただき、本当にありがとうございました! 私のシグネチャー・モデル、SC-145UとSC-123Uのサウンドを楽しんでいただけたと思います。

(→)サウンドメッセ二日目(5/12)のモーリス・ギター・デモ演奏より。こちらはオール・ホンジュラス・マホガニーのSC-123U。フィンガーピッキングで弾くブルース&ラグタイムには最適です。この写真はご来場くださったギタリストのザビエル大村さんが撮ってくれました。

(←)同じくサウンドメッセ二日目(5/12)のモーリス・ギター・デモ演奏より。モリダイラ楽器さんのXより拝借した写真です。この日もたくさんの方がご来場くださいました。皆さん、本当にありがとうございました!

(→)こちらもサウンドメッセ二日目(5/12)のモーリス・ギター・デモ演奏より。遠方からのご来場者も多く、昨年末の脳出血のことをすごく心配してくださって、嬉しかったです。でもご安心ください。すっかり“健康フェチ”になった私は、医者に言われた通りに正しく薬を飲み、適度の運動も日々キープしていますので、このところ血圧も正常値を保っています!

(←)今回のサウンドメッセでも、たくさんの方々とお会いできました。この写真は、ブース裏のバックステージにて、斎藤誠さんと。その昔マーティン・コンサートで何度かご一緒した日々が懐かしい。誠さんはさすがにロックンローラーらしく、今でもシュッとしていました。同世代の私の場合は病気したことで少し痩せてシュッとしましたが…(笑)。長く活動していくには、やはり健康に気をつけていくことが大切ですね!

(→)今年のフィンガーピッキング・デーでもご一緒した井草聖ニクンと。「若いって素晴らしいなぁ」(笑) を絵に描いたような才能豊かなギタリストですね。私にもこんな若い日々があったのかなあ…。思い出せませんが、あったはずですね(笑)。

(←)洋楽、邦楽の素敵なカバーで人気の龍藏クンと。TABサムピックを愛用してくれてるんです。ありがとう〜。彼も若いしカッコいいですね〜。片や私は、前期高齢者(65歳)になっても“ジャイアント馬場Tシャツ”を着てご満悦、うーん(笑)。

(→)サウンドメッセが開催されているATCホールに電車で向かっている途中に偶然遭遇した矢後憲太クンと。今回はイーストマン&ボジョアギターのデモ演奏を担当とのこと。彼も若くて大活躍してますね〜。今の若者は明るいイメージがあるのですが、私達の時代はギターを目指している連中は(私も含めて)なんというか暗かったというか、屈折してたというか。まぁ時代ですかね(笑)。

(←)モリダイラ楽器ブースに寄ってくれたザビエル大村さんと。よくお写真は拝見してたし、旧友の浜田隆史クンとよくツアーもしてるので、何度かお会いした気になってましたが、なんと初めてのご対面でした(笑)。彼も病気を克服して活動を続けています。健康に気をつけて我々世代もまだまだ頑張りましょう!

(→)モーリス・ギターを愛用するシンガーソングライター、仲街よみちゃんと。彼女もモリダイラ楽器ブースでデモ演奏。レトロな雰囲気を持った彼女の歌が結構好きなんですよ、私。

(←)昨年初めてお会いした奥村由希ちゃんと再会。昨年はブースデモでしたが、今年は「海辺のステージ」でパフォーマンスした奥村由希ちゃん。その声量と迫力は本当に素晴らしいですよ!

(→)関係者の方々ともたくさんお会いしました。この写真は、左からモリダイラ楽器の小谷さん、モーリス・ギターのマスタールシア森中巧さん、サウンドメッセ実行委員長の武田雅史さん、一番右はモリダイラ楽器の末吉さん。皆さん、大変お世話になりました!

(←)私が使っているイコライザー「Traveler PENTA」の製作者、アンフィニカスタムワークスの藤岡さんと。「Traveler PENTA」のおかげで、全国巡業でどんな環境でも納得のいくサウンドでライヴができているんです。

(→)リットミュージックの肥塚さんと。私がアコースティック・ギター・マガジンで連載しているときは、長きに渡ってお世話になりました。今は「ウクレレマガジン」を担当されていますが、私の教則本の重版などでもお世話になっています。今度、東小金井「宝華」に行きましょう(笑)。

(←)「5th Street」の前田さんのブース前で記念ショット。私が手にしているギター・ケーブル「5th ON! with TACHII」でもお世話になっております。多くのプレイヤーが愛用している優れもののケーブルです!

(→)サウンドメッセの実行委員でもあるエースケーの末次宏さんと。もうかれこれ長〜いお付き合いで、彼の仕事していた前の会社でも、その前の会社でもお世話になりました(笑)。

(←)サウンドメッセ二日目に会場に向かう途中、駅のホームでばったり遭遇、倉敷の楽器店「Guitar Trailer」の店主スコットさん(左)。楽器演奏も達人でトランペットから、ギター、フラットマンドリンまでこなします。先月の西日本ツアーでもライヴで大変お世話になりました。右は、全国ライヴでいつも応援に来てくれるコジーさん。実は凄い声量を誇るフォークシンガーでもあります(笑)。

感慨無量でした! 関西〜中国地方ツアー

病後初のロングな巡業、“春の関西〜中国地方ツアー”から無事戻りました。西宮「Uncle Jam」倉敷「Guitar Trailer」松江「AZTic Canova」広島「LIVE Cafe Jive」大阪「新☆樂山」と、いつもお世話になっている会場でのライヴ開催でした。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました! 新刊「フィンガースタイル・ギター・メソッド」もたくさん買っていただき、心から感謝です。各会場のオーナー様、スタッフの皆さんにも今回も大変良くしていただきました!

人間誰しも平等に歳をとっていきます。これだけは、どうしても避けられないことです。まして病気などしたら無理も効かなくなります。今回のツアーを終えて感じるのは、昔に比べて疲れやすくなったかなあということ。薬を継続的に飲んでいることも関係しているかもしれませんが…。昔はオフなしで2週間くらいのツアーが全く平気でした。しかも毎晩“飲んで食べて”を派手にやっていても、ずっと元気だったんです(笑)。ま、もう“前期高齢者”なので当然ですかね。いずれにしても、今後も全国各地を巡業し続けるには、やはり体調管理が重要だと感じました。

撮っていただいた写真、自分で撮った写真などから、いつものように巡業中の写真を何枚かセレクトして、コメントと共にアップしました。ご覧くだされば幸いです。

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(→)お馴染みのこの姿で東小金井駅を出発。前からと後ろからをご紹介(笑)。今回よりスーツケースが新しくなりました。以前よりやや大きくなったのですが、少し軽くなったんです。何よりキャスターがスムーズになって快適です。それにしても、昔はギター4本でこれをやってたんですよね…。

(←)初日は、西宮「Uncle Jam」でライヴ。浅野ご夫妻にはいつもお世話になっております。Sold Outの熱気の中、とても気持ちよく初日のステージを飾ることができました! 写真は、ナショナル・ギターによる恒例のお客様照らし。ボディを磨けばもっとテカるのですが、ビンテージの貫禄がなくなるので錆びたままにしています(笑)。

(→)「新刊『打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド』をライヴでご購入いただいた方には、この特製クリアファイルをプレゼントします〜」と営業中(笑)。たくさんの皆さんに買っていただき、本当にありがとうございました!(ツアーが終わってから残を確認したところ、なんと2名に渡し忘れたことが判明(汗)。「買ったのにもらわなかった」という方がいらしたら、連絡ください!)

(←)ツアー2日目は、倉敷「Guitar Trailer」でのインストア・ライヴ。たくさんの素敵なギターに囲まれて演奏するのは、とても気持ちいいものです。ご来場の皆さん、本当にありがとうございました!

(→)最後は、店主でいてマルチ・プレイヤーのスコットさんとのセッションで締めました。今回はフラット・マンドリンをプレイしてくれました。実はスコットさんのお母様が亡くなられ、この前日にアメリカのご実家から日本に戻られたところでした。大変な中、本当にお世話になりました。

(←)終演後Kさんと「ふくろう」で食べた油そば。“油そば”は私が住む東京都武蔵野地区が発祥と言われていますが、今や全国的に認知されるようになりました。東京ではいつも近所の老舗「宝華」で食べているのですが、地方でも見かけるとついつい頼んでしまいます。油そばはスープがないので、私の場合“飲む・飲まない”の葛藤がなくて安心。さらにトッピングで栄養バランスも完璧にできます。今回も、ニラ、ネギ、海苔、チャーシューなどを色々トッピング!

(→)倉敷の後は福山に行く予定でしたが、いつもお世話になっている「バーカブロ」宮崎マスターのやむを得ない事情により残念ながら中止に。宮崎さん、次回お会いできる日を楽しみにしています! それで、次の松江までの間、しばらく倉敷の姉の家に居候することになりました。オフだからと以前のように暴飲暴食の暴走はせず、薬と血圧測定とウォーキングで、バッチリ体調管理しました。写真は、運動量計を手に倉敷美観地区をウォーキング中の私 (笑)。

(←)倉敷での居候のあと、山陰は松江へ。実は松江はラーメンのメッカで、美味しいお店がたくさんあるのです。これまでも松江に伺うと、3〜4店ほどラーメン店を巡ったものですが、さすがに今回は病後なので控え目に(笑)。写真は、駅ビルの中にある「為セバ成ル。カケル」で食べた「牛肉そばつけ麺」と餃子。つけ麺を食べる際は、昔はどっぷりつけ汁に麺を浸して食べたものです(つけ汁も完飲)が、高血圧で大変な目に遭った私は、つけ汁をつけ過ぎないように上手く塩分をコントロールしていただきました。

(→)松江は毎年お世話になっている「AZTic Canova」でライヴ開催。音響も素晴らしい素敵なライヴハウスです。いつも来てくださる皆さんに本当に感謝です。商品もたくさん売れて嬉しかったです!

(←)PAも担当してくれたオーナーの東井さんのツイッターから拝借した写真。左が東井さん、右はブッキング・マネージャーの三瓶さん。また来年もどうぞよろしくお願いします。

(→)終演後、東井さんに「善ちゃんラーメン」の「まぜそば」をご馳走になりました。昨年も食べたのですが、期待値以上に美味しかった記憶があって、今回もまた注文しました。「まぜそば」も油そば同様、「スープを飲む・飲まない」の迷いがなく安心なんです。東井さんが追い飯しても、私はグッと我慢…。病気が人間を成長させました(でも、カレーパウダーを投入しての追い飯が最高だったとのことで、来年は追い飯します! 笑)。

(←)いよいよこの巡業も終盤戦、まずは昨年に続いて広島「LIVE Cafe Jive」でライヴ。その昔、海外からギタリストを招聘してライヴツアーを企画していた時にも何度もお世話になった素敵な会場です。地元の方に加え、遠方からいらした方も多く、とても楽しい時間でした! 皆さんに感謝! 体調がすぐれないのに来てくれたヨシさん、そしてポーリーンさん、久しぶりにお会いできて嬉しかったです!

(→)終演後、最後まで残ってくれた方々とお好み焼き「文ちゃん」へ! 写真は最後の記念撮影。この中で広島の人は二人だけで、あとは東京、横浜、山口県。皆さん、美味しい鉄板焼き、お好み焼きで広島を存分に満喫しました! なお、この日からTAB女将おハルが助っ人参戦。

(←)巡業を締め括るライヴは大阪。12月の“あの日”以来の「新☆樂山」ライヴですが、あえてこの巡業の最終日に持ってきました。その節は大変ご心配をおかけしましたが、今回“復活”を皆さんにお見せできて、私自身本当に嬉しかったです! 年末年始の色んなこと思い出されて、感慨無量でした。皆さんご来場、本当にありがとうございました! なんと三重県紀宝町でライヴでお世話になっている「フォークス」の浜さんもご来場くださり感激でした。ナオミママさんにも大変お世話になりました!

体調管理に気を配りながら今後も全国巡業を続けますので、これからもどうか応援お願いします!

まもなく春の巡業(関西〜中国地方)

このところ、以前のような暴飲暴食などやりたい放題だった生活態度をすっかり改め、毎日のウォーキングも継続しています。そのおかげで(薬のおかげもありますが)、血圧も安定して体調も良くなりました。右写真は、Iさんが貸してくれたウォーキングに関する素敵な本とミズノ活動量計。著者の青柳氏が提唱している「1日8000歩&中強度20分」を毎日クリアしています!(笑)

さて、まもなく春の巡業です。以下のスケジュールで、関西〜中国地方を回ります。病後初のロングな巡業ですが、ご来場の皆様に楽しんでいただけるように準備万端で伺います! 各会場で皆様にお会いできることを、心から楽しみにしています! ご来場お待ちしています!(詳細 → こちら

《打田十紀夫 関西〜中国地方ツアー2024》
 4/20 (土) 西宮Uncle Jam
 4/21 (日) 倉敷Guitar Trailer
 4/25 (木) 松江Canova
 4/27 (土) 広島Jive
 4/28 (日) 大阪新☆樂山
※ 4/23に予定しておりました福山ライヴは、会場のやむを得ない事情で中止となりました。

各ライヴ会場では、新刊『打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド』の販売もいたします。ご購入の方には、発売記念特典「特製クリアファイル」を進呈いたしますので、この機会にぜひどうぞ!

Back In Town “復活”ライヴ!

今年初の曙橋「バック・イン・タウン」ライヴ、大盛況に無事終了しました! 脳出血からの“復活”ライヴ、そして新刊「フィンガースタイル・ギター・メソッド」発売記念でもありました。ありがたいことに、前売りチケットは完売! たくさんの皆さんにご来場いただき、たくさんの声援をいただいたおかげで、以前のようにまたライヴ活動を続けていく自信になりました。遠方からご来場くださったお客様もいらして、本当に嬉しかったです。心から感謝です!

この日は、実力派若手ギタリストのgohクンと小松ひかるクンがゲストで出演してくれて、素晴らしい演奏を披露してくれました。オープン以来、長年お世話になっている「バック・イン・タウン」のスタッフの皆さんにも、大変お世話になりました。当日の写真を何枚かセレクトしてコメントと共にアップしました。ご覧くだされば幸いです。(撮影:Romiko-chan、TAB女将おハル)

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(→)脳出血から3ヶ月。なぜか右手が動かなくなった12月のあの日のライヴ、脳神経外科で左脳出血の画像を見た衝撃の瞬間、ギターが思うように弾けなくて悩んだ日々、それでも諦めずにリハビリした日々、新しい感覚で右手が動き始めた瞬間…様々なことが思い出されながらも、今年最初のバックインタウンのステージに立てた喜びを噛み締めながらライヴはスタート。

(←)今回のライヴは、若手の素晴らしいギタリストが二人、ゲストで出演してくれました。まず一人目は小松ひかるクン。2017年の高知県須崎でのライヴで、オープニングを務めてくれたのが最初の出会いでした。ギター音楽に対する熱い情熱と、ギター・テクニックの深い探究心でメキメキ頭角を表してきた若手ギタリストです。写真は彼のソロ。

(→)小松ひかるクンとのギター・デュオの様子。私のオリジナル「Salamander Walk」のデュオ・バージョンを二人で弾きました。彼はあの“変態”サウンドの曲に、見事に“変態”サウンドのアドリブを重ねてくれました!(笑)

(←)最後列から撮ったバックインタウンの様子。前売り完売で今回も熱気ムンムンでした。この日は、全日本プロレスの渕正信さんもご来場くださいました。もちろん渕さんに捧げたプロレス曲も弾きましたよ (笑)。それから、私のLINEスタンプやハンドタオルのイラストで、お馴染みの雨あまやどりさんも長崎からご夫婦で駆けつけてくれました。皆さん、本当にありがとうございます!!

(→)もう一人のゲスト、gohクン。2011年の釧路ライヴを観に来てくれた若々しい彼に会った時のことをはっきり覚えてますが、今では群馬を拠点に立派なギタリストとして活動しています。私が群馬へツアーするときに、ゲストで演奏してくれる彼ですが、着実に成長している姿を見るのはとても嬉しいです。

(←)gohクンとの「Pig Meat Strut」ブルース・セッション。もともとビッグ・ビル・ブルーンジーとフランク・ブラスウェルのデュオで弾かれた曲で、私もステファン・グロスマンともデュオでレコーディングしています。gohクンとのセッションもノリノリでとてもエキサイティングでした!

(→)実はこの日の開場前にアクシデントがありました。私ともあろうものが、なんと自分のMorris SC-123Uを倒してしまったんです! ギター・スタンドへの立てかけたつもりが、ひゅ〜とスタンドもろとも“ひとりバックドロップ”状態で後ろへバターン! 「無事であれ!」と祈る気持ちも虚しく、3弦のペグが壊れちゃいました…。まもなく開場で修理する時間もないため、ライヴでは…(次の写真へ続く)

(←)(前の写真より続き)…ステージ上でペンチを用いてチューニングするという前代未聞の行為を! これがその証拠写真です。生きているとホント色んなハプニングやアクシデントが起きますねえ (笑)。まあ、脳出血よりは遥かにマシなアクシデントですけどね。このSC-123Uは来週「赤レンガ倉庫ホール」で開催される「FingerPicking Day」でも使うので、このライヴ翌日修理してもらうためモリダイラ楽器へ入院しました。

(→)アンコールの最後で、gohクン、小松クンを呼び込んで3人でのセッション。この場面は、小松クンが得意の人工ハーモニックスでアドリブしているところですね。私自身もとても楽しいライヴでした。ご来場の皆様、会場のスタッフの皆さん、二人の素晴らしい後輩ギタリスト…皆さんのおかげで、バックインタウンでの“復活”ライヴを無事乗り切れて、本当にホッとしています。今後ともどうかよろしくお願いします!

(←)今月発売になった新刊「打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド」も、このライヴでたくさんの方にご購入いただきました。感謝です! 写真の右側は、ライヴで買っていただいた方への特典、特製クリアファイルです。今後のライヴやTABネットショップの通販でお申し込みいただいた方にも当面お付けしますので、どうぞよろしくお願いします!

新刊「打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド」PV

いよいよ今週3/13に、新刊『打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド』が発売になります。日々の練習に最適なショート・エクササイズ 76譜例と、実力強化に最適な実践曲 26曲を通して、フィンガースタイル・ギターのテクニックとアイディアを幅広く学べる一冊です。(※2014年に出版された「39歳からの本格アコースティック・ギター」のリニューアル版ですが、最終項には、YouTube動画対応の18ページの楽譜を加え、装いも新たに再登場です!)

ブルース、ラグタイム、カントリー、ジャズ、ケルティック、ニューエイジ、オールドタイム、フォーク、童歌…様々なサウンドが満載! 途中のコラムも興味深いものばかりで、フィンガースタイル・ギターを学びたい方、ギターをより深く探求したい方にぜひトライしていただきたい一冊です!

CDに呪録された練習曲から何曲かをセレクトして、イメージ画像を組み合わせて編集したプロモーション動画をTAB女将おハルが作ってくれたので、公開しましたので、ぜひご覧ください!

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『打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド』 2024/3/13 発売
《リットーミュージック・刊、 16oページ、CD (98トラック)付き、2,750円 (税込み) 》

ご注文をお待ちしております!
 ●リットーミュージック → こちら
 ● TABネットショップ → こちら
 ● Amazon → こちら

TABネットショップでご注文された方には、長崎のイラストレーター雨あまやどりさんのイラストをデザインした、発売記念「特製クリアファイル」を進呈します。ぜひこの機会にお申込みください。ライヴ会場でご購入の方にも、進呈いたします!(→)

脳の不思議

体調が良くなって色々と前向きに考えられるようになった今、今回の病気のことについて書いてみたいと思います。

昨年末、脳神経外科に駆け込んだ際に測った血圧が230-145もあって驚きましたが、MRIで撮った脳出血の画像は本当にショッキングで愕然としました。その衝撃のおかげで、医者嫌い・薬嫌いだった私がお医者さんのいうことを真面目に聞くようになりました。日常的にやっていた暴飲暴食、昼夜逆転など、やりたい放題の生活習慣も改め、毎日1時間のウォーキングするなど、生活態度も一変! 私じゃないみたいですが (笑)。薬も効いて血圧は正常値になり、体重も5キロ近く落ち、身体が軽くなりました。またドロップキックができそうです (やりませんが・笑)。毎日体重と血圧を測るのが楽しみです!

ところで、MRIを撮って分かったのですが、今回の脳出血が実は3回目だったということ。過去2回の痕跡があるというのです! 1回目が右脳、2回目は左脳でした…。頭の中がそんなに出血大サービスだったとは (笑)。笑い事ではありませんね…。

1回目は、多分10年くらい前、サウナに長時間入った時だと思います。Mっ気がある私は、“何分我慢できるかな”とかなり長時間入ったんですが、その夜からすごい頭痛が続きました。ツアーの初日のことで、その時はプレイには影響は出ませんでしたが、頭痛を紛らわすために毎日ライヴ終了後はラーメン&お酒を飲みまくっていました。致命的な出血ではなかったのでしょうが、今思うと危なかったですね…。ツアーが終わって東京に戻って病院に行ったら、180-135という高血圧で降圧剤を処方されました。降圧剤はしばらくは飲みましたが、血圧も下がって落ち着いたので、私の個人判断で勝手に薬を飲むのをやめちゃったんです。そのことが、今回の異常な高血圧&脳出血につながるんですが…。そのとき脳出血が判明してたら、その時点に品行方正になってたかもしれませんね (笑)。

2回目は、きっと3年くらい前で、なぜか右手の人差指と中指を組み合わせたピッキングが弾きにくくなってしまったんです..。左脳の今回の個所と近い所だったので、今回同様右手に影響が出たんでしょう。原因は何なのか、コロナ禍でのストレス?、あるいは例によって得意の暴飲暴食だったのか…? 頭痛などの症状もなかったので、病院にも行かなかったんです。指以外なんともないので、まさか脳出血だなんて考えも及びませんでした。人差指&中指が使いにくいならと、レパートリーの全てを、中指&薬指に換えて必死に練習をして乗り切っていたんです。指が動きにくくなったのは老化なのだろうと勝手に思ってましたが、この頃には多分慢性的な高血圧だったんでしょうね。

そして、脳出血が判明した昨年暮れの今回の3回目の出血で、今度は中指と薬指の組合せも全くダメになってしまって、もう完全に私のフィンガーピッキングの道は閉ざされてしまったんです。医者は「死んだ脳細胞は再生しません」と、無慈悲に言うし (苦笑) かなり落ち込みました。でも、この年末年始は忘年会・新年会なども全てキャンセルして時間ができたので、初心者の頃に戻った気分でギターに再挑戦! 毎日何時間もゆっくり弾く練習をしました。すると、不思議なことに、弾きにくかったはずの人差指と中指の組み合わせが、なぜか動きやすくなったんです! 人差指と中指は元々使っていた指なので使うイメージはあるし。ホント暗闇から抜け出たように、目の前が急に明るくなったような感じでした! 医者の言う「死んだ脳細胞は再生しない」が真実だとすると、脳の別の個所が活性化したのではないかと、今そう思っているんです。実は人間の脳は、使ってない部分がたくさんあるらしいです。何事も諦めたらいけないんだなあとつくづく感じています。

実は、年末年始にやった復活への練習は、自分の教則本「39歳からの本格アコースティック・ギター」を用いたのです。各ショート・エクササイズを超ゆっくりのテンポで確実に弾くといった練習を繰り返したんです。自分の書いた教則本で練習する日が来るとは、人生何が起こるか分からないですね (笑)。来月には【フィンガースタイル・ギター・メソッド】というタイトルでリニューアル版が出ますので、脳の別の個所を活性化したい方は是非トライしてください! あ、それには脳出血が必要かな (笑)。ま、それは冗談として、自分も助けられたこの教則本は、フィンガーピッキングを探求したい方には本当にオススメですよ。

最後に、今後も長く活動できるように、日々体調管理には今後も気を配っていきたいと思っています。実は、MRIを撮った際には小さい脳動脈瘤も見つかっていて、もう絶対高血圧に戻ることはできないんです! こんな私ですが、今後も末長くどうぞよろしくお願いします! 皆さんも、高血圧には本当に気をつけてくださいね!

今年も巡業することにしました!

昨年12月の脳出血では多くの方々にご心配をおかけしましたが、薬と生活習慣の改善で今では安定した血圧になり、体調もかなり良くなりました。血圧に関する有益な情報を、皆さんも色々教えてくれて、本当に感謝です。また、禁酒にもすっかり慣れました (右写真は、宮崎のNさんが送ってくれたノンアル「龍馬1865」を手にご満悦の私)。体調の回復とともに、コントロールできなかった指も動くようになってきて、ギターを弾くのも楽しいです。

それで! 地方巡業に関して当初全く白紙にしていたんですが、やはり今年も巡業することにしました。まずは4月後半に、以下のスケジュールで「関西〜中国地方ツアー」を開催します。急な申し出にも関わらず、引き受けてくださって各会場のマネージャーさんには感謝です。ライヴの詳細は近日発表しますが、お近くの皆さんは私の復活ツアーをぜひ見に来てください!

4/20 (土) 西宮Live & Bar Uncle Jam
4/21 (日) 倉敷Guitar Trailer
4/23 (火) 福山バー・カブロ
4/25 (木) 松江Canova
4/27 (土) 広島LIVE Cafe Jive
4/28 (日) 大阪新☆樂山

それから、もうひとつのニュース! 来月 (3/13) に私の新しい教則本「打田十紀夫 フィンガースタイル・ギター・メソッド」が発売になります。この本は、2014年に出版された「39歳からの本格アコースティック・ギター」のリニューアル版ですが、最終項として16ページの楽譜を加え(計160ページ)、表紙に私がドーンと登場し、装いも新たに再登場です。かねてから、出版社が付けてくれた“39歳〜”というタイトルに対して、「年齢に関係なく、老若男女多くの人に楽しんでもらいたいなあ」と思っていましたので、今回のリニューアルは個人的に大変嬉しいです。

上記のツアーはもちろん、3/20(水祝)曙橋「Back In Town」ライヴでも販売しますので、どうぞよろしくお願いします! amazonでは予約受付が始まっているようです(こちら)。TABネットショップでも近日お取り扱い開始します。どうぞよろしくお願いします!

病後初の遠征から戻りました

投稿が遅くなりましたが、病後初遠征となった九州ツーデイズ、無事終了しました。初日が「島村楽器久留米ゆめタウン店」のスタジオでのライヴ&トーク、そして翌日は「島村楽器イオンモール筑紫野店イベントホール」で開催された「Morris FingerPicking Day 2024 九州予選大会」での審査とゲスト演奏…2日間という短期の遠征ではありましたが、先日の「東日本予選大会」でのゲスト演奏に続いて無事ステージを務めることができて、正直ほっとしています。しかも、今回の遠征はギター3本を携えての病後初の遠出で、今後以前のように大荷物を抱えて巡業ができるかどうかの第一歩でもありましたので、本当に嬉しいです。

昨年末の脳出血後、一時は絶望的な気持ちになっていたのですが、懸命のリハビリのおかげでまたギターが弾けるようになり、まだまだ頑張る気になってきました。そもそも何に関しても諦めの悪い私ですが、今回ばかりは諦めずにリハビリ(練習)し続けて本当に良かったです。体調はまだ完璧には本調子ではありませんが、“完全復活”に向けて一歩一歩進んでいきたいと思います。

ご来場の皆様、応援してくださった皆様、そしてサポートしてくれたモリダイラ楽器、島村楽器のスタッフの皆さんに心から感謝です。写真はいつもより少ないですが、コメントと共に何点かご紹介しますので、ご覧ください。

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(←)東小金井駅から羽田空港へ出発。ギター3本とスーツケース…この出立ちがまたできたことが素直に嬉しいです。福岡空港でモリダイラ楽器の方と合流して、初日の会場「島村楽器久留米ゆめタウン店」へ。その日のスタジオ内ライヴ&トークは、写真がなくてすみません。地元福岡県の皆さんに加え、佐賀県、山口県、神奈川県など遠方からご来場の方もいらっしゃって盛り上がりました。

(→)この写真は、二日目の「島村楽器イオンモール筑紫野店」のフードコートでギタリストの天満俊秀クンとランチ中。彼も、4年ぶりに開催のこの日の「Morris FingerPicking Day 2024 九州予選大会」の審査とゲスト演奏で出演します。

(←)島村楽器イオンモール筑紫野店ホールにて開催された「Morris FingerPicking Day 2024 九州予選大会」では、フリー部門もコンテスト部門も皆さん素敵な演奏を披露してくれました。この写真は、ゲスト・コーナーの天満俊秀クンの演奏。通常のアコースティック・ギターに加え、独特なサウンドのバリトン・ギターもいい感じで使ってました。

(→)こちらは私のステージより。写真は、いつも来てくれるKさんより。3本のギターのうち、これはオール・ホンジュラス・マホガニーのモデル、Morris SC-123U。

(←)こちらは、天満夫人のチエちゃんが撮ってくれた中から、サイド・バックがホンジュラス・ローズウッドのモデル、SC-145Uを弾いているところ。

(→)ドクターストップでアルコールが飲めない私は、美味しそうにお酒を飲む皆さんに混じって、初日は炭酸水、二日目はノンアルで打上げに参加。でも、イマドキのノンアルは美味しいですね。このお店で飲んだ「オールフリー」は、そのネーミング通り、アルコール0、糖質0、カロリー0、プリン体0…完璧です (笑)! 禁酒してから1ヶ月半ほど過ぎましたが、昔のようにガンガンやれる日は来るのだろうか…。

脳出血からの復活! 次は久留米と筑紫野へ

先日、神田「M’s SPACE」で開催された「Morris Fingerpicking Day 2024 東日本予選大会」にゲスト出演しました。私にとっては、ブログで書いた昨年末の脳出血後の初のライヴ演奏でしたが、30分のステージを無事務めることができてほっとしています

MRIで見た脳出血にはかなりショックを受けた私ですが、処方してもらった薬をちゃんと飲み、禁酒と減塩食の規則正しい生活で血圧もかなり落ち着いてきました。脳出血が発覚した際には、お医者さんには「脳出血で損傷した脳の細胞は再生しない」と言われ、もうギターが弾けなくなるのかと正直かなり落ち込みましたが、年末年始に必死のリハビリ。自分のレパートリーを超ゆっくりのスピードで、1音1音学び直す感覚で練習を重ねました。そうするうちに、ギターを始めた頃の楽しさも思い出したくらいです。おかげで、徐々に感覚を取り戻すことができた気がします。損傷した脳の細胞は再生しないかも知れませんが、脳の別の箇所が覚醒したのでは?と勝手に思っています(笑)

次の演奏は、今月下旬に以下の予定で、九州の福岡県に参上します。その時までには、もっと調子を上げます! 日程をクリックすると詳細ページに飛べます。

1/27(土) 久留米「島村楽器久留米ゆめタウン店」:打田十紀夫ライヴ&トーク
1/28(日) 筑紫野「島村楽器イオンモール筑紫野店イベントホール」:Morris Fingerpicking Day 2024 九州予選 ゲスト出演

どちらの入場も、島村楽器モバイル会員になると、観覧料金が割引になるのでお得です! 皆さんのご来場、お待ちしています!

 

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