十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

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あれから2年

Sakura-桜が待ち遠しい淡く美しいこの季節、日本中に悲しい記憶が巡ってきます。あの東日本大震災から2年が経ちました。東京でのあの時の記憶は一生忘れられません。普段の日常が一瞬にして異次元に飛んでしまったような…。震源地が遠く東北の地と知ったとき、これはとんでもないことになったという恐怖感でした。

救われた自分、そして絶えがたい悲劇を迎えた多くの被災された方々。運命というものを強く考えさせられました。そして原発という国家政策が、犠牲になった方々を今もなお苦しめ、日本の将来に大きな不安を残すことになりました。自分に出来ることは何なのか、生きるということについて考えさせられる日々がこれからも続きます。

今なお、つらい思いをされている被災された方々が安心して生活できる日が早く訪れますように。(Photo by M. Fukuhara)

『群龍割拠 猫とドラゴン展』大盛況に無事終了!

東京都美術館で開催されていた『群龍割拠 猫とドラゴン展』(10/21〜28)が大盛況のうちに無事終了しました。主宰の開田裕治さんをはじめ、多方面で活躍しているアーティストの方々の素晴らしい出展作品を、ご来場の皆さんが楽しまれた様子でした。約7,000人の来場者という素晴らしい成果、心からお祝い申し上げます! 私も音楽で関わることができて非常に光栄でした。CDもたくさん買っていただき、うれしい〜!

10/28の夜に打ち上げの飲み会が開催され、私も参加してきました。(↓)下は、飲み会の最後で撮った集合写真。単なる酔っ払いの集まりのようですが(笑)、実は皆さん、アニメ・特撮・SF・ゲームなど、それぞれの道の達人で有名人ばかり。ホント素敵な方ばかりでした。皆さん、お疲れ様でした!

(↓)もうひとりの音楽担当、八尋健生さんとのショット。“怪音楽集団「不気味社」代表”の肩書きから、どんな怪しい人なのかと思っていましたが、お会いしたら素敵なジェントルマンでした。

(↓)主宰の“カリスマ怪獣絵師”開田裕治さんの奥さんで、官能小説家の開田あやさんとのショット。いや〜素敵な方だ〜。

あ、CD『猫とドラゴン』のジャケットに作品の写真を使わせてもらった竹内信善さんとのツーショットを撮り忘れた〜。(>_<)

亡き甥に捧ぐ〜ユウ君のよちよち歩き〜

人は生きていく中で、親しい人たちとの永久の別れに幾度となく直面します。人の命が永遠でない以上、悲しいけどこれは仕方のないことでしょう。でも、先立つ者が自分より若い場合、それはとても辛いものです。つい先日、甥のユウ君が亡くなってつくづくそんなことを実感しています。

彼はまだ33才でした。子供の頃から喘息持ちだった彼は、ある意味“喘息慣れ”していたのでしょう。その日も「なんか少し調子悪いなあ」というくらいの気持ちだったのかも知れません。自ら車を運転して病院へ向かいました。でも、病院へたどり着いたのに、そこで限界が来たのでしょう。心肺停止となってしまったのです。心臓マッサージにより一度は蘇生したものの、意識は戻らないまま2週間生死をさまよったあと、帰らぬ人となったのでした。温厚で優しい大らかな人間性で誰からも慕われた彼のお通夜、葬儀には、本当に多くの方々が駆け付け、みんなが彼の死を惜しみ悲しみました。まだまだこれからやりたいこともたくさんあったに違いありません。本人が一番無念だったでしょう。

彼が生まれたとき、私はちょうど二十歳。せっかく入った大学に意義を感じなくなった当時の私は、ギターに出会い、自分の新しい道を模索している頃でした。希望と共に不安も抱えた不安定なそんな時期に、時おり会う幼いユウ君の笑顔は、いつも私に癒しを与えてくれました。どんな人をも引き込んでしまうような無邪気な彼の笑顔は、彼が立派な社会人になってからも変わることはありませんでした。最後に会ったのは、昨年11月の倉敷ライヴに来てくれたときでしたが、そのときも昔のままのあの笑顔で迎えてくれました。

ギターという新しい道で歩もうとしていた二十歳頃の私は、人生という長い道のりに一歩踏み出した彼に自分を重ね合わせていたのでしょうか、彼に捧げた曲を偶然にも作っていたことを思い出しました。そのことを私の姉、すなわち彼の母に伝えたところ、「ユウ君を送り出すときに是非ともその曲を流したい」と頼まれました。「30年以上も前に作った曲なので、はっきり覚えていないなあ」と思いながら、その頃のぼろぼろになった楽譜ノートを探して引っ張り出してみました。さすがにギターを始めた頃に作った曲ですので、完成度としては拙いものでしたが、“あの頃”の記憶が一気に戻り、不思議と新鮮な気持ちでその曲を受け入れることができました。私は、急いでその曲を録音し、CDにしてそれを持って葬儀に駆け付けたのでした。

「ユウ君のよちよち歩き」とタイトルを付けた、誰にも聴かせたことのないその曲…ユウ君本人にこんな形で聴いてもらうことになったのは非常に残念だけど、ユウ君にとっては天国で、また新しい世界が“よちよち歩き”から始まるんだよね、と思いました。

ビッグ・ニュース!

私がプロレスラーの渕正信さんに捧げたオリジナル曲「Lonely One」(CD『SAKURA』に収録)が、なんと、NHKラジオ第一放送で4月から始まる香山リカさんの新番組のテーマ曲に使われることになりました! プロレス・ファンでもある有名な精神科医の香山さんの番組で使っていただけるなんて、なんと光栄な! 下記がその番組です。皆さん、ぜひ聞いてください! 香山さんのお話しは、心に多くの問題を抱える現代人にとって、いろんな意味で役に立ちますよ~。

「香山リカのココロの美容液」
■NHKラジオ第一、金曜、21:30-21:55(全国)

初回の放送は4月6日の予定です。野球やオリンピック中継の関係で、毎週確実に放送するということではないのですが、年に36本を予定しているそうです。というわけで、右の写真のように、さっそく渕さんと行き付けの焼き鳥屋で祝杯をあげました(笑)。日本酒がうまかった~!

新年のご挨拶 〜2011年を振り返って〜

皆さん、2012年、明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします!

昨年は、東日本大震災がこの国に非常に暗い影を落とした年でした。現在もまだまだ多くの方々が不安な気持ちで生活されている状況ですが、今年はすべてがいい方向に進みますように、心から願っています。

TABギタースクールも1991年の設立以来、20周年を迎えた年でした。幾多の試練を乗り越え、よくここまで持ちこたえたなあ(笑)。1月には、ギターを初めて以来の憧れだった“ラグタイム・ギターのパイオニア”デヴィッド・レイブマン、4月には“ケルティック・ギターの第一人者”トニー・マクマナスを招聘してライヴ・ツアーを開催しました。作品も、新しいCD『SAKURA』とその楽譜集、『ラグタイム・ギター改訂版』などリリースできたし、その発売記念ソロライヴ・ツアーや岡崎倫典さんとのジョイント・ライヴでも、いろんなところを回った1年でした。

10月に米ミシシッピー州グリーンウッドで開催されたWABG主催『ロバート・ジョンソン生誕100周年フェスティバル』に出演できたことも、大きな出来事でしたね。とても大きな刺激を受けることができた遠征でした。そして暮れには、元世界ジュニア・ヘビー級王者、渕正信さんとのライヴ&トークのコラボを開催。小学生以来のプロレス・ファンの私ですが、遂にプロレスラー(しかも超大物!)と一緒にリングに…、じゃなくてステージに立てたという快挙を成し遂げました(笑)。

そんな中、個人的にとても悲しいことがひとつありました。いつも私のライヴにご夫婦で来てくださっていたKさんの奥さまが、ご病気で亡くなったことです。生きていくということは、出会いもあれば、お別れもあることをつくづく実感しました。ライヴ会場でお会いしたときの明るい笑顔は決して忘れませんからね。

多くの方々にお世話になって乗り切った2011年…応援して下さった皆さまには、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございます! 2012年も変わらぬご支援をどうかよろしくお願いします。今年もいろんな企画を考えています。“闘うフィンガーピッカー”として、まだまだ頑張りますよ〜(笑)。

香山リカさんの本

普段、プロレス関係の本くらいしか読まない私ですが、久々に本を買って読みました。それはどんな本かというと、TVにもよく出ている有名な(しかも美人!)精神科医の香山リカさんが書いた「気にしない技術」(PHP研究所)という本(→)です。「The 21」というビジネス誌に連載されていた香山さんのコラムをまとめた一冊です。“ポジティヴでなければ前進できない”というプレッシャーから、今の時代特有の「うつ」を生んでしまう現代社会に対して、“はたしてそんなに前向きでなければならないのだろうか? もっとテキトーに生きてはいけないだろうか?”といった観点で、自らの診療経験を元に綴った本で、世知辛い今の世の中を生き抜くためのバイブルにもなりそうです。気になった方は是非どうぞ、オススメです。香山さんの軽いタッチの筆致に引き込まれ、あっという間に読破できますよ。

私自身はというと、かなりテキトーに生きている人間ですので(笑)、この本を読みながら「そう、そう、それでいいんですよね〜」と安心したり共感したり。それから、そもそも何故この本を買ったのか? それは、私の名前が出ているからなんです! 実は、香山さんは幼い頃からのプロレス・ファン(しかも、ジャイアント馬場さんファン!)で、この本の最後に全日本プロレスの渕正信選手のブログの一節が引用されているのです。(いい意味で)気楽な生き方をしている渕さんのブログは、肩ひじ張らず心温まる内容に多くのファンがいます。渕さんのそんな生き方がうまく表された回を、読者の皆さんへのメッセージとして最後に引用しているのですが、その中に私の名前が出ているんです。ひえ〜、うれピー! 柿ピー! よくぞ、その回のブログを引用してくれました! 香山さん、ありがとうございます!

twitter始めました!

遅ればせながら、twitterを始めました(ここ)。さっそくフォローしてくれた皆さん、ありがとうございます。大して有益なことはつぶやかないと思いますが(笑)、よろしくお願いします。

そもそも私は、新しいことに対する順応性に乏しいところがあるんです。インターネットというものが世に出始めた頃も、「なんか嫌な予感。。忙しくなりそう…」って思って、なかなか手を出しませんでした。mixiが流行りだした頃も、誘われても断ってましたし。結局、大阪のnogunoguしんちゃんに無理矢理入れられましたが(笑)

この「十紀夫語録」も、ホームページの中のひとつのページとして昔は地味にやってたのですが、パソコンおたくの息子のおかげで、今では見栄えだけは立派なブログになっています。最近は、facebookというのが結構流行っているようですが、これはまだ未知の領域です(うちの女将はやってますが…)。まあ、twitterを始めただけでも一歩前進ということですね。

このtwitter、たいていの人は携帯電話を使ってつぶやいているらしいのですが、私の携帯はインターネットにつながるようにしていないので、パソコンで書き込んでいます。ツアーのときも持ち歩いている比較的大きいこのノートパソコンは、2年ほど前に機材の下敷きになって液晶にヒビが入った惨めな姿のまま、相変わらず酷使されています。

twitterで「つぶやき」という「今」を伝えるには、やっぱり携帯でインターネットできた方が便利なのかなあ。iphoneとかいうオシャレなのも流行ってるみたいだし。でも、それも使いこなすの大変か。。。悩み多きアナログおやじですな(笑)。

疲れていると。。。

先ほど、近所のセブンイレブンに行って、いつものように東スポと缶コーヒーを買いました。お釣りとレシートを受け取ったあと、お釣りを小銭入れに入れながら、レシートを入り口横のゴミ箱に捨てて店を出る・・・いつも通りの行動パターンを取る予定が、なぜか歯車が狂ってしまい、小銭入れのほうをゴミ箱に捨ててしまいました(泣)。

お店のお姉さんにゴミ箱を開けてもらって、小銭入れは無事手元に戻りましたが、疲れていると予期せぬ行動をとってしまうものです。。。そういえばそのお姉さんが最後に「大丈夫ですか?」って声をかけてくれたけど、別に怪我したわけでもないし。よっぽどボーッとした表情だったのかも。いやはやトホホですな。。。

ギター・シェルターでナショナル改良

東日本大震災の傷跡は、いまだに癒されていません。被災された皆さんが、一日でも早く安らぎのある暮らしに戻れますように、心からお祈りしています。福島第一原発の事故も収束にはほど遠く、いまだ一進一退が続いております。水や食べ物への放射能の影響の話がニュースなどで取りざたされるようになって、皆さんもどこかに不安を抱えながら生活していることでしょう。3/11のあの地震がいろんなことを変えてしまったとつくづく感じます。

私も日々いろんな事が起きているのですが、なかなかブログを書けないでいました。ただでさえ、ブログの更新が滞り気味なのに、今回の震災でますます停滞してしまっていました。私自身も日々大変なことがたくさんありますが、被災された方々に比べればなんてことありません。頑張れるんだから頑張らなければと思います。

そんな中、先日、登戸の楽器屋さん「ギター・シェルター」に初めて伺いました。代理店をされているリパブリック・ギターをはじめ、渋好みの方には堪らないギター、ベースがずらり置いてあって、居心地の良い空間でした。何でお邪魔したかというと、私のナショナル・ギターの改良をしてもらいに行ったのです。最近の私のライヴにいらした方はご存じかも知れませんが、現在私のナショナルにはピエゾとマグネチックの2つのピックアップを付けているため、2つのラインを出しています。ピエゾの方は、エンドピンジャックをボディ内部から取り付けてあったのですが、Lace社のマグネチック・ピックアップからはジャックのケーブルがブラブラしたままになっていて、非常に使い勝手が悪かったのです。これを中で配線してもらってステレオ・ケーブル1本で、ボディから出せるようにしてもらいました。ブラブラがなくなって、いや〜ホントにすっきりしました。西村さん、飯田さん、お世話になりました!

その日は、南澤大介クンちにも初めて伺いました。彼の住んでいるのが海老名だから、登戸から近いだろうと勝手に思い込んでいたのですが、実際にはそう近くもなかったです。。。彼の愛犬トウテツくんには、怪しい人物に思われたのか、ワンワン吠えられました。でも、尻尾を振っていたから喜んでいたんでしょうね、きっと。そう、私は、子供と動物とオジサンには受けがいいはずなんです! 若い女性にはイマイチですが(笑)。南澤クン、お忙しいところお邪魔してゴメンね。

さて、まもなくトニー・マクマナスが来日します。「困難を抱えている日本のために平和的な音楽を弾きたい」と言ってくれています。皆さん是非、トニーの音楽を聴きに来てください。どうぞよろしくお願いします!(ツアーの詳細ページ

大地震からまもなく2週間

岡山、広島、博多と回った島村楽器スタジオ“ライヴ&トーク”ツアーから無事戻ってまいりました。ご来場くださった皆さま、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。東日本を襲った大地震で心が痛む中のツアーでしたが、お会いした皆さんに元気をもらった様な気がします。

大震災の傷跡は大きく、多くの尊い命が奪われました。何万人の方が家や家族を失い、多くがいまだ途方に暮れていらっしゃいます。私ができることは限られていますが、これからも支援と義務を果たしていきたいと思います。どうか一刻も早い復興と被災された方々の回復を心からお祈りしています。

また、大地震が原因で起きた福島原発のトラブルでは、多くの方は不安を感じる日々を余儀なくされています。復旧に携わっている関係者の皆さんのご苦労は計り知れないものがあると思いますが、どうか安心して暮らせる日々が一日でも早く来ますように!

今回の大震災のことは海外でも大きく報道されており、多くの友人やギタリストの方々からお見舞いのメールをいただきました。みんな心優しい方々ばかりでとても心配してくれています。赤十字に寄付された方や「こっちにしばらく疎開しては」と言ってくださる方もいて、本当に心温まる想いです。

そんな中、毎年4月に開催されるモリダイラ楽器主催『フィンガーピッキング・デイ』が予定通り開催されることが決定しました。毎年このイベントを楽しみにしている方も多く、このような状況においてアコースティック・ギター音楽が皆さんの心のよりどころとなればこんな嬉しいことはありません。また、TAB主催『トニー・マクマナス来日ツアー』も予定通り開催いたします。トニーも日本のことを心配してくれているミュージシャンのひとりです。彼の優しく美しい音楽が皆さんの心に届きますように。

トニー・マクマナスのサンプル音源(↓)
Tony McManus is playing Chalaneru and An Ciarraioch Mallaithe / Muireann’s Jig (from the CD『The Maker’s Mark』).

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