改造を施したリパブリック・トライコーン
私は通常のアコースティック・ギターに加え、共鳴板が付いたリゾネーター・ギターも昔から大好きでした。最近出版された「打田十紀夫 ボトルネック/スライド・ギター」の表紙で持っている1930年代製のナショナル・ギター(STYLE-N)をはじめ、アミスター(金属ボディStager、マホガニー・ボディStager)、リパブリック(Clarksdale Cut-away Tricone)など、それぞれが個性的なサウンドです。
そんな中から、今回、リパブリック「クラークスデール」カッタウェイ・トライコーンをご紹介しましょう。私はギターをはじめ、ピックなどの小物も自分が使いやすいようにカスタマイズするのですが、このギターもかなりの大改造を加えてあります。ミュートしやすいようにサドルカバーを剥がし、サムピックが当たらないようにカバープレートも一部切り落とし。見栄えはともかく、私には使い勝手がとても良くなりました。そもそもこの「クラークスデール」モデルは、ビンテージ・エイジド仕上げで骨董品のようなルックスなので、このような大胆な改造を施しても見た目もそんなに違和感は感じません。まあ、ピカピカ仕上げでないので、いつもの光反射攻撃はできませんが(笑)。
サドルカバーを剥がしたためブリッジがむき出しですが、この部分はデリケートなので、ぶつけたりしないように注意が必要です。共鳴板を損傷してしまいます。トライコーンもシングルコーンのモデルも、リゾネーター・ギターにサドルカバーが付いているのには意味があるのです。それから、カバープレートを一部切り落とす代わりに、最初はカバープレート自体を外しちゃおうかなとも考えたのですが、音がストレートに出すぎて、あのコモッたようなビンテージ・ナショナル特有のサウンドでなくなるためにやめました。
あくまでもこういった改造は私個人のプレイに合わせて行っているので、皆さんはやらない方がいいでしょう(笑)。そのままで何の問題もなく弾けるギターですので。ちなみに改造しない時のルックスは左写真。やはりこの方が、すっきりしていて美しいですね。私のギターは、上記改造のほか、実はネックも入手後に削ってもらってシェイプを変えてるんです。セイモア・ダンカンのミニハムバッカー・ピックアップも金属ボディをくり抜いて搭載しているし、輸入代理店のギターシェルターさん(HP)には大変お世話になりました。様々な無理難題で、お手数をお掛けして本当にスミマセンでした。
This entry was posted on 水曜日, 4月 4th, 2018 at 6:55 PM and is filed under 作品・商品・道具のご紹介, 愛用ギターご紹介. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.
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