十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

Flower

Archive for 4月 27th, 2013

ボブ、安らかに。。。

BIT-liveボブ・ブロズマンさんの訃報に心からショックを受けています。つい先日まで一緒にツアーし、あんなパワフルなパフォーマンスを披露してくれたのに…。奥さんのヘイリーさんを同伴しての今回の来日では、とてもリラックスしていたボブ。ツアー各地で一緒に過ごした楽しい思い出、ライヴ千秋楽のBack In Townでの最後のセッション、空港でお見送りしたときのお別れの際の笑顔…いろんなことが頭を巡って、まだ気持ちの整理がつきません(写真は、4/20のBack In Townライヴ終了後に撮ってもらったもの)。

25日深夜寝ようとした頃に、海外の知人から「ボブさんが心臓発作で亡くなったとの情報は本当ですか?」といったメッセージが届きました。その前日に「無事自宅に戻りました」との連絡をヘイリーさんからいただいていただけに、「そんなあ。どうしてそんな情報が出たのかな」と思いましたが、何かの間違いと思いつつももう一度PCの電源を入れインターネットで調べました。最初は何も見当たらなかったのですが、しばらくするとボブの訃報に関する情報が出始めました。それでも信じられない気持ちで一杯でしたが、翌朝ヘイリーさんからも直接連絡をいただくことになったのでした。

私はギターを始めて間もない20代の頃からボブの素晴らしさに触れてきました。私が主宰するTABで、1998年以来これまで計5回にわたってボブを招聘してツアーを企画してきたのは、そんな彼の音楽を日本でも多くの方に紹介したいとの想いが原動力でした。どのツアーにおいてもボブは常に全力のステージを披露してくれ、多くの感動を伝えてくれました。“超絶”という言葉がぴったりの信じがたいほどの彼のギター・プレイですが、それは決してそのテクニックだけが前面に出るのではなく、聴く人の心に感動を伝えるための音楽的表現を第一にしたものに他なりませんでした。そして、エンターテイメント性を伴った彼のステージングは、聴く者がそんな彼の素晴らしい音楽に、より自然に入り込めるための彼独自のアイディアだったのです。また、そんな完成度の高いライヴを行うためのサウンド・チェック…、彼に身近に接することができたおかげで、私自身も本当に多くのことを学ぶことができました。

彼が亡くなったという事実は、時が経つにつれ、大きな悲しみとして私にのしかかってきます。あの感動のBack In Townライヴが、最後のライヴになってしまうとは誰が想像したことでしょう! 一緒に回った今回のツアーで、彼が充実した時間を過ごしてくれたことが私にとっては唯一の救いです。ボブ、長い間ありがとう! ハードで忙しい時間をずっと過ごしてきましたから、どうかゆっくりと休んでください。

ツアーの写真をTAB女将がFacebookにまとめましたので、ご覧になっていただければ幸いです(こちら)。

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