十紀夫語録

打田十紀夫オフィシャル・ブログ

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Archive for the ‘ツアー&ライヴ関係’ Category

岡崎倫典さんとのツアー、無事終了!

ダック・ベイカーとのツアーに続いての岡崎倫典さんとのショート・ツアー、無事終了しました。ルーツ・ミュージックの巨匠ダックと、モダン・アコースティック・ミュージック界の大御所、倫典さんとは、アプローチや音作りの点で、ある意味、真逆に位置するのですが、そのギャップがとても刺激的でした。私にとっては業界の大先輩にあたる倫典さんですが、もともと呑兵衛同士で気が合うこともあって、移動中でも、ステージでも、打ち上げでも、とてもリラックスできた楽しいツアーでした

ツアー中の写真をまとめたページなども近いうちに作りたいと思いますが、ここでも何点か紹介しておきましょう。まず下の2枚の写真は、昨年12月にもお世話になった、前橋の「音処きしん」での初日ライヴより。今回も皆さんに温かく迎えていただき、とても盛り上がったライヴとなりました。打ち上げも楽しかったなあ〜。

続いて2日目が、仙台のtwo-fiveイベントホールでのライヴです。今回初めて伺いましたが、下の写真のようにとてもお洒落な、心地いいスペースでした。お客さんとの距離感も最高でした。得意のお客さんいじりもバッチリ!

右の写真は、ライヴ終了後のサイン会の様子。皆さん、ありがとうございました!

左は、移動中の郡山駅での写真。私が着ているのがユニクロのジャイアント馬場さんTシャツ。私にとっては貴重品ですが、先日べんさんに2枚プレゼントしてもらって、ちょっとゆとりができたため、移動中にも着ちゃいました。倫典さんが着ているのは、オリジナルのRynten・Tシャツ

最終日は、いわきのBAR QUEENでのライヴ。倫典さんは何度か出演されてますが、私は初めてお世話になりました。アットホームなとても素敵なお店でした。もちろん、それはそれは熱いライヴでしたよ! ライヴの写真と打ち上げの写真(KAIさん撮影)を、下にあげておきます。

打ち上げでいただいたカツオの刺身が最高でした! 遅くまで打ち上げにお付き合いいただいて、ありがとうございました。でも、翌日マスターおススメの高級ラーメンを食べて帰る予定が、寝坊して断念。う〜残念。。。次回は必ず!

Duck Bakerツアー無事終了!
次は、岡崎倫典さんとのツアー!

ダック・ベイカーを招いてのTAB主催ツアー「Duck Baker Japan Tour 2010」、無事終了しました。先ほど、ダックを空港までお見送りに行ったところです。各ライヴとも盛況で、ダックも「充実したツアーだった」と大変満足して、出発口へと入っていきました。私もダックとのツアーをとても楽しむことができました。各ライヴにご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました!

暴飲暴食して大騒ぎしている自分自身のいつものソロ・ツアーと違って、海外からギタリストを招聘してのツアーは、いろんな意味で大変です。開催にこぎつけるまでの色んな交渉や手配もそうですが、ツアー中もいつもと同じマイペースというわけには行きません。それでもこうやってこの手の企画を続けていられるのは、色んな方々のサポートがあってのことです。いつも助けてもらって、皆さんには心から感謝してますよ〜!

ダックとのツアー写真は落ち着いたら整理して、いつものようにTABギタースクールのホームページにアップしたいと思います。どうぞお楽しみに。とりあえずここでは、新大阪駅新幹線ホームでのダック、私、天満俊秀クンの3シャット(上)と、最終日スターパインズ・カフェでの有田純弘さんが加わったトリオ演奏の写真(左)を挙げておきます。来年は、TABギタースクール設立20周年でもあります。15周年の時のように、またシリーズで何か企画しようかなとも思っています。皆さん懲りずに(笑)応援してくださいね!

でも、その前に今週末からは、岡崎倫典さんとのツアー<6/26(土)・前橋、6/27(日)・仙台、6/28(月)・いわき>です。倫典さんは、アメリカン・ルーツ・ミュージックの巨匠ダック・ベイカーとは打って変わって、メロディアス、お洒落、幻想的と三拍子揃ったモダン・アコースティック・ギター・ミュージックの大御所です。何度かご一緒させてもらっていますが、今回もとても楽しみなツアーです。日本人同士ですので、気兼ねなく暴飲暴食したいと思います(笑)。皆さんのご来場、お待ちしていますよ〜! ツアーの詳細はこちらで。

いよいよダック・ベイカー来日ツアー!

いよいよ今週からダック・ベイカーの来日ツアー(6/17〜20)が始まります。海外のギタリストを招いてのTAB主催ツアーは、1998年から取り組んでいますが、その第1回目の記念すべきギタリストがダック・ベイカーでした。今回は、6年ぶり7度目の来日です。

1970年代にステファン・グロスマンがプロデュースしていたキッキング・ミュール・レコードの看板アーティストとして歴史的な名盤をリリースしていたダックは、若き日の私を虜にしたギタリストのひとりでした。ベース・ラインをキープしながら独自のインプロヴィゼイションを取り入れる彼のフィンガースタイル・ジャズは、スウィングから、バップ、モダン・ジャズ、アフリカン・ジャズ、フリー・ジャズに至るまで膨大なレパートリーを誇り、そのサウンドは一人で弾いているとは思えないほどのグルーヴを感じさせてくれます。また、フィドル、バグパイプ、アイリッシュ・ハープの音楽をギターにアダプトするケルティック・フィンガースタイル・ギターの分野にも早くから取り組み、数多くの素晴らしいアレンジを残しています。まさに、フィンガーピッキング・ワールドの偉大なる先駆者といえましょう。

昔からのファンの方はもちろん、若い世代の方々にも、この機会に是非聴いていただきたいと思います。ツアーの詳細はこちらでどうぞ。私も全会場に同行し出演します。大阪には天満俊秀クン、最終日は有田純弘さんがゲスト出演してくれます。盛り上がること間違いなしですよ。では、会場でお会いしましょう!(左の写真は、2001年に開催のTAB10周年ライヴより)

鬼才、ダック・ベイカー6月来日!

いよいよ来月6月は、ダック・ベイカーの来日です! 海外の凄腕ギタリストを招聘するというTAB主催コンサート・ツアーですが、ダックはなんと記念すべき第1回目(1998年4月)のギタリストだったんですよ。そして今回が、実に7回目の来日ですから、私のダックに対する敬愛の念がどれほどのものか分かってもらえると思います。音楽評論家のピーター・バラカン氏も惚れた、ダック・ベイカー。ここで、今一度その魅力を紹介しましょう!

私がダックを知ったのは、20代の前半の若い頃(1978~79年頃)でした。当時、ステファン・グロスマンがプロデュースしていたキッキング・ミュール・レコードの看板ギタリストとして、すでに数枚アルバムをリリースしていましたが、聴くたびに「なんでそんな風に弾けるの?!」って唸っていました。カントリー・ブルースマン達のプレイと同様、ステファンをはじめとするキッキング・ミュール・アーティストをコピーしまくってギターを学んでいたその当時、ダックのフィンガーピッキング・アプローチは私の中でかなり大きな興味の対象でした。

フィンガースタイル・ジャズのオーソリティであるダックですが、彼の場合、ジャズを単に素材として扱う“ポピュラー・ギター”ではなく、インプロヴィゼーションを必ずフィーチャーしているのが特徴。それも、コード・ソロや単音弾きが主体の一般的なジャズ・ギターとは異なり、ベース・ラインも同時に弾きながらのフィンガーピッキングでのアプローチです。ダックが、スウィングの名曲「Sweet Georgia Brown」を弾いている動画を張っておきます(↓)。アドリヴは、毎回違うので、とにかくライヴでの臨場感は格別ですよ。

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ジャズと並んで、ダックの重要なレパートリーのひとつが、ケルティック・ミュージック。アイルランド、イングランドなどに伝わる伝承音楽で、今日では世界的にかなりポピュラーになったジャンル。もともとは、フィドル、アイリッシュ・ハープ、バグ・パイプなどで、決してギター・ミュージックではなかったのですが、ダックはいち早くアコースティック・ギター1本での表現に着手し、膨大なアレンジと録音を残しています。ターロウ・オキャロランの名曲「Sheebeg and Sheemore」をダックが弾く動画がこれ(↓)。ハープのサウンド効果を出すクロマチック奏法やカウンターポイント・ラインなど、大きな手をストレッチしてのプレイは、まさにダックの真骨頂です。

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これらの動画ではナイロン弦ギターを弾いていますが、ライヴではもちろんスティール弦のアコースティック・ギターも弾きますよ。是非、生でその素晴らしいプレイに接してください!(ツアーの詳細こちら

スタンブリング・ベース

私がギターを始めたのは、19才の時でした。大学に入った春、すぐに5月病になった私は、“流し”になろう!とギターを始めたのでした(笑)。飲み屋街などでギターを抱えてお店を回り「お客さん、一曲いかがですか?!」と歌を披露するあの“流し”です。今はもう見かけなくなりましたねえ。おっと、私が演歌歌手志望だったことは封印した過去でした(笑)。ま、そんな中、なにげに買ったギターの本に載っていたステファン・グロスマンの影響で、いつのまにかフィンガーピッキング、カントリー・ブルースの世界にどっぷりになった訳です。当時(1970年代後半)はビデオもなく、LPなどは海外のレコード会社から取り寄せたりし、来る日も来る日もレコードから耳でコピーしてました。懐かしいなあ。

そんな中で私がハマったギタリストのひとりが、1920〜30年代に活躍したブルースマン、ブラインド・ブレイクでした。彼のラグタイム・ブルースのグルーヴ感たるや半端じゃなく、何度聴いても惚れ惚れします。そのサウンドの秘密のひとつが、“バドン・バドン”と小気味よく決める彼の“スタンブリン グ・ベース”。二十代前半の多感な時期に、四畳半のアパートに籠もって、来る日も来る日もブレイクのサウンドに近づけるように、練習に明け暮れたもんです(う、けっこう暗い青春かも…)

先日(5/8)島村楽器奈良店で開催されたスタジオ内「ライヴ&トーク」の開演前に、いつも応援してくれている大阪の nogunoguしんちゃんのリクエストで、そのスタンブリング・ベースをゆっくり披露した映像をYouTubeに上げました(↓)。彼はいま頑張って練習しているとのことですが、ちょっとは参考になったでしょうか。

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「スタンブリング・ベース」というネーミングは、私の師匠のステファ ン・グロスマンが付けたものです。親指が隣の弦につまずくような感じから、名付けたのでしょう(Stumble=つまずく)。ステファンの弟子である私は、そのネーミングを昔からギター雑誌や教則本で使ってきましたから、国内では結構その名前が定着したと思います。ちなみに、ウッディ・マンは「ドラッギング・ベース」(drag=引きずる)、ボブ・ブロズマンは「ダブル・ベース」と呼んでいます。なるほど、それぞれ説得力のあるネーミングですね。ブラインド・ブレイク本人は、決して名前など付けていなかったでしょうし、体から湧き出るがごとく自然と身に付けたテクニックだったに違いありません。

サイカラーメン大(生玉子入り)

島村楽器さんの奈良店(5/8)と名古屋パルコ店(5/9)で開催された“ライヴ&トーク”にご来場の皆さま、どうもありがとうございました。ゴールデン・ウィーク明けでお疲れのところは多くの方に参加していただき、感謝しています。皆さんのギターに対する熱意に、私も刺激を受けましたよ(右の写真は奈良店での様子)。

さて、「打田十紀夫ホームページ」のトップページにも書きましたが、『十紀夫語録』のページが新しくなりました(このページ)。今流行のブログ形式です。今年の1月分より掲載してあります。まあブログになったからといって、書く内容が今までとそう変わるわけではないのですが、見栄えがちょっとばかり“今風”になりますかね。まだ完全には把握できてませんが、いろんな機能が付いているみたいです。古い人間なんでなかなか新しいことに対応できない私ですが、なんとか頑張ってみます。コメントなどの書き込みもできますよ(承認方式ですので、表示にちょっと時間差が出ます)。なお、mixiのほうも基本的に同じ日記ですが、そちらはそのまま継続するか、こっちのブログに統一するか検討中です。今のホームページのサーバーも引っ越し予定ですが、それはしばらく時間かかりそう。

このブログでは、写真をクリックすると、ふわっと浮き出るように大きく見えるんです(これも普通ですかね?)。というわけで、さっそく写真をアップしてみます。先日の島村楽器奈良店ライヴの後、nogu2しんちゃんが連れて行ってくれた天理ラーメンの老舗“彩華ラーメン”での写真です。クリックして大きい写真でも見てくださいね。

注文したのは、サイカラーメン大(生玉子入り)。左の写真は、「さあ、食べるぞ!」の瞬間。右の写真は、黙々と食べ続ける姿。写真を大きくしてもらうとお分かりのように、玉子の黄身は、スープに混ぜないでオタマの上で潰し、つけ麺風に食べるのが打田流。食べているときの動画もnogu2しんちゃんが撮ってくれていたようで、確認しましたところ、欠食児童のようにガツガツ食べていました。恥ずかしいので、これはアップしません。なにはともあれ、お腹いっぱい、大満足でした!

フィンガーピッキング・デイ 2010

4/10、4/12とゲスト出演が続きました。4/10は、横浜はまぎんヴィアマーレで開催されたモリダイラ楽器 主催“フィンガーピッキング・デイ”。毎年この時期に開催されるギター・ミュージックの祭典です。第一部のコンテストから、第二部のこれまでの最優秀賞者のエキシビション、第三部のゲストの部まで、長時間にわたるイベントでしたが、ご来場のギター・ファンの方々は楽しい一日を過ごされたのではないでしょうか。出演された方々は、皆さんとても素敵な演奏を披露されていましたね~。コンテストの部では、私も毎年“TABギタースクール賞”という賞を授与しているのですが、今年はokayanさんが受賞。おめでとう!(→写真

フィンガーピッキング・デイは今回が10回目なのですが、この手のイベントをここまで継続されているモリダイラ楽器さんのご苦労は計り知れません。私も外国人ギタリストを招聘してのツアーなどを企画したりしていますので、よく分かります。何事も裏で支えてくれている方々のおかげで成り立っているんです。スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!

4/12は、大阪から関東ツアーに来ている天満俊秀クンのライヴへのゲスト出演でした。彼は、ケルティック・ミュージックをバックボーンに持つギタリストで、TABからCDも出している実力派フィンガーピッカーです。この日の会場は、TABオフィスの下の階にあるライヴハウス“36°5”。ゲスト・コーナーでソロ演奏を数曲、そして最後にセッションを数曲一緒に弾きました。とても楽しいライヴでした。 そしてもちろん、打ち上げも大盛り上がり。尿酸値よ、上がらないでくれ~

2010春のツアー思い出話 最終回:高山編

福山・徳島・高知・米子・倉敷・奈良と回ってきた今回のツアーも、いよいよ高山で最終日(3/27)を迎えました。4本ものギターと機材をいろんなところへ運んではセッティングし、ライヴが終わったら片付けて、次の土地へ運んでまたセッティング…、これの繰り返し。ツアーは、まさに旅回りのテキ屋みたいな稼業ですね。そう、ミュージシャンなんて寅さんみたいな もんですな。私的にはプロレスの巡業と同じ感覚でやってます。全国いろんなところへリングを運んでは組み立て、試合が終わると解体して次の 開催地へ運んでまた組み立て…。まあ、私の場合ひとりでやっているので、プロレス団体に比べると規模はとんでもなく小さいですけどね。うっ、やっぱり寅さんか。

さて、前日の奈良からは、近鉄で京都に戻り、そこから東海道新幹線で名古屋へ行き、次に特急ワイドビューひだ11号に乗り換えて高山まで行きます。昨日に続いて2回の乗り換えです。“ワイドビュー”というだけあって、ひだ11号は窓が大きく眺めがとてもいいです。田舎ののんびりした風景は、ず~っと見ていても飽きません。これも旅の楽しみです。もちろん、駅弁を食べながらですけど(笑)。

観光地としても有名な飛騨高山。この日が土曜日ってこともあるのでしょうか、高山駅は人が多く、改札にも人が溢れていました。ここまで特にトラブルもなく来たツアーでしたが、ここで事件が発生! ギター4本を抱え、機材入りの重いスーツケースを引きずったまま、狭い改札を無理やり通ろうとしたせいで、スーツケースを倒してしまったんです。しかも、 取っ手に所にぶら下げてあったノート・パソコンが下敷きになる形で…。スーツケースの重さが半端じゃないんで、絶対何か(しかも、好ましくないこと)が起きたと直感しました。すぐにパソコンを取り出して開いてみると、あちゃ~、液晶画面のガラス に“ピシ・ピシ・ピシッ!”とかなり豪快なヒビが入っているではありませんか! ガラスは割れていても、パソコン自体は機能したのが、不幸中の幸いでした。“好事魔多し”と いう言葉がありますが、順調なときほど慎重にならないといけませんね。教訓を得ました。。。(実は、ガラスが割れたまま、今もそのパソコンで書いてます。 ちょっと危険な状態…)

さて、ツアー最終日の高山ライヴの会場は、昨年もお世話になったピッキン。 会場に到着すると、マスターの高原さんが変わらぬ笑顔で迎えてくれ、美味しいコーヒーを入れてくれました。ホッとする瞬間です。ピッキンは、アットホームな雰囲気という言葉がぴったりで、とても居心地のいいお店です。私もリラックスして楽しくライヴを務めさせてもらいました。ご来場の皆さん、どうもありがとうございました! ライヴ終了後は、高原さんの行き付けのお店でご馳走になった後、お知り合いがやられているカラオケ・スナックに連れて行ってもらって、私も久々に大熱唱。演歌歌手志望だった“封印した過去”を思い出し、ツアー最終打ち上げを楽しく過ごさせてもらいました。 マスター、本当にお世話になりました!

春のツアーの楽しかった思い出を7回にわたって連載で書いてきましたが、書きながら、「私はいろんな方々に支えられているんだなあ」とつくづく感じました。お世話になった関係者の皆さま、ご来場の皆さん、今回も本当にありがとうございました。そして今後もどうぞよろしくお願いします。

2010春のツアー思い出話 その6:奈良編

倉敷の翌日は奈良(3/26)。倉敷から快速サンライナーでまず岡山まで行き、そこから京都までを新幹線、京都から近鉄の京奈特急を使って奈良へという風に、2回の乗り換えで辿り着きました。荷物が多いので乗り換え時がちょっと大変ですが、いつもやっていることなので、もう慣れっこです。ホテルに 荷物を置いて、アーケードのある商店街へぶらっと食事に出かけました。

「奈良に来たら奈良のものを食べたいなあ。奈良の名物ってなんだろ。“奈良漬け”くらいしか思い付かん…」と思っているところへ、“奈良ラーメン”の看板が目に留まりました。「これだよ、これ!」とばかりに、そのお店(“あおによし”という名前でした)に吸い寄せられていき、表のショーウィンドウにあった“大仏ラーメン”を注文しました。ラーメンを待っている時に気が付いたのですが、テーブルに置いてあったメニューには“メガ大仏ラーメン”というのがありました。なんでも、平城遷都1300年を記念してのラーメンとのことで、麺が3玉分、具も盛りだくさんで総重量が1300g、値段も1300円とのこと。「しまったあ、これにすればよかったあ。今日のMCのネタになるし…」と思っているところへ、ノーマルの“大仏ラーメン”が出てきてしまいました。

“大仏ラーメン”も美味しかったのですが、何となく残念な気持ちがあった私は、腹いせに隣のマクドナルドに入って、ボリュームが話題の“テキサス・バーガー”を食べました。ひとりで荷物運びをしているからか、昼間からすでに暴飲暴食モードになってしまいました。でも食べた後、「いい歳して、どか食いで憂さ晴らしするなんて、そろそろやめないとなあ…」と、ちょっとだけ反省しました。ホント~に、ちょっとだけですが…(笑)。

奈良のライヴ会場は、ここ数年毎年お世話になっているビバリーヒルズ。今年30周年を迎える奈良の老舗ライヴハウスです。オープニングを務めてくれたのは、昨年に続き大野賢治クン。今年は、同じく関西で活躍する居倉健ちゃんがサポート・ギタリストとして加わって、昨年以上にバラエティに富んだサウンドで熱く歌ってくれました。昨年聴かせてもらって、とても印象に残っていた彼の“父母”という曲をリクエストしたら歌ってくれて、うれしかったです。ふたりとも“実力・容姿・若さ”と三拍子揃った有望なミュージシャンで、今後が楽しみです。ふたりには「君ら、ぎりぎりイケメンなんだから、今のうちに頑張れよ」とハッパをかけておきましたが、本当のところは彼らは“楽勝で”イケメンです。ちょっと悔しかったので、“ぎりぎり”と言ってしまいました。大野クン、居倉ちゃん、ゴメンね。上の写真は3人での記念ショット(nogunoguしんちゃん提供)。

私も若者に刺激を受け、おじさんならではの(上品な?)毒舌トークと4本ギターのフル活用パフォーマンスでステージを展開しました。ご来場の皆さん、温かい応援、本当にありがとうございました! ライヴ終了後の打ち上げでは、昼間の反省をすっかり忘れて、ハイボールをガブ飲みしている私がいました、トホホ。。。そういえば、この日、nogunoguしんちゃん、WAVERの本間さん、ユッコちゃんの3人から、それはそれはスペシャルなプレゼントがありました。これです( Click!)。凄いでしょ! “ジャイアント馬場 vs 打田十紀夫”で すよ、感動ものです! どうもありがとうございました! 馬場さんが生きているときに、こうやってワザを掛けられたかったなあ。。。(…続く)

2010春のツアー思い出話 その5:倉敷編

ツアーも後半戦へと突入し、この日(3/25)は倉敷へと移動。米子駅からやくも14号に乗り、前日と反対方向に走り倉敷まで直通です。平日だからでしょうか、またもやこの列車は凄く空いていて、荷物がとんでもなく多い私の移動ですが、この日も快適に過ごすことができました。駅に直結しているホテル倉敷に早めにチェックインして、ゆっくりした後、この日オープニングを務めてくれる土師剛クンが車で迎えに来てくれました。

ライヴ会場の音楽舘には、2006年10月にボブ・ブロズマンとのツアーで行って以来、約3年半ぶりの出演となりますが、オーナーの八木さんは以前と変わらぬ笑顔で迎えてくれました。さて、オープニングの土師剛クンは、以前からTABの通販を利用してくれたり、私のライヴやTAB主催ライヴにもちょくちょく見に来てくれている若手ギタリストです。彼のオリジナルやアレンジもののデモ録音なども定期的に聴かせてもらっているのですが、毎回その音楽性のグレードが上がっていて、とても楽しみな逸材だと思っています。実は、生演奏をステージで見るのはこの日が初めてで、これもとても楽しみにしていました。そして、その期待通りの素晴らしい演奏を聴かせてくれました(上は、土師クンの演奏写真)。

彼は、カリブ海の音楽であるカリプソをフィンガーピッキングにアレンジするという試みに取り組んでいるの ですが、そのサウンドとグルーヴはとても新鮮に感じました。音楽というものは長い歴史の中で積み重ねられてきたものですので、カリプソというジャンルを背 負って新しいギター・スタイルを確立するのは大変で、しかも時間の掛かることだと思いますが、今後も焦らずに信じた道を進んでいってもらいたいと思います。

音楽舘はとても音がいいライヴハウスで、私も心地よくステージを務めさせてもらいました。ご来場の皆さん、本当にありがとうございました。今回のツアーの福山、徳島、米子、そして倉敷と、なんと計4会場にご来場くださった三宅さん、心から感謝いたします。長い道のりを追っかけしてくれて、お疲れになったのでは。ライヴ終了後は、岡山界隈のライヴでいつもお世話になっているよっちやん、土師クン、そして土師クンのファンの若い美女ふたり…そして私を加えた5人で打ち上げへ。きれいどころがいると盛り上がるなあ。土師クン、今度もその娘たち連れてきてね。残念ながら美女たちとの写真がないので、野郎3人の写真を挙げておきます(左から私、土師クン、よっちやん)。(…続く)

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